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フラメンコ歌手(カンテを歌うカンタオーラ)ナランヒータの
スペインと日本行ったり来たり。
セビージャ1と評判のオーガニックレストランへ
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    JUGEMテーマ:グルメ

     

    トリップアドバイザーや、

    オーガニック専門のレストラン紹介サイトで、

    セビージャ1のオーガニックレストランと紹介されている、

    コン・テネドールに行ってきました。

     

    場所はサン・ルイ通りで、

    今回ビエナルのコンサートも行われている

    サン・ルイ・デ・ロス・フランセッセ教会の向かいです。

     

    店内はおしゃれ可愛い感じで、わりと庶民的な雰囲気、

    ユーズドを集めた椅子もテーブルもひとつずつ全部違って、

    代官山のボンベイバザーになんとなく似ています。

     

     

    平日のお昼はメニューを限定しての特別営業です。

     

    持ち帰ることもできるご飯料理がメインで、

    サラダとデザートがついたセットが13.5ユーロ。

    飲み物を追加して、約1800円といったところ。

    セビージャとしてはかなり高い方ですけど、

    全てオーガニック食材なので、しょうがないですね。

     

     

    まずは、食べても食べてもへらないサラダ。

    中にはうすーく切った人参、胡瓜、ビーツなんかも入っています。

    上に乗っているのはナッツと干あんず。

    グループで来ている人は、2、3人でシェアーしてますね。

    私は1人で頑張ってなんとか3分の2ほど食べました。

    ドレッシングは、はちみつとお酢で作ったそうです。

     

     

    そして、メインのいかすみのパエリアの魚介乗せ。

    そのまま持って帰れるように紙のパックで登場です。

    他にはカモときのこ入りの普通のパエリア、

    ベジタリアン用と計3種類から好きなものを選べます。

    カモも大好きで迷ったんですけど、これ大正解でした。

     

     

    (食べやすいようにとりわけ用のお皿を出してくれました。)

     

    黒くてわかりにくいのですが、ご飯にもイカがたっぷり、

    上に乗っているイカもやわらかくってたまりません。

     

    そして、このイカ墨のご飯の味付け、炊き加減、もう最高!

    もう1つお土産用に買おうかとずいぶん悩んだほど♪

     

     

    そして、本日のデザートはチョコレートケーキとレモンパイの

    どちらかということなのでレモンパイを。

     

    これがまた大好きな味でびっくり!!!

     

    台はグラハムクラッカーをくだいて作ったもので、

    レモンクリームが、ひーってなるほど酸っぱいんです。

    そしてメレンゲは甘さ控えめでさっぱりでした。

     

    これ、日本でもなかなかお目にかかれない、

    私にとってベストのレモンパイです!!!

     

    とくに、容赦なくすっぱいレモンクリームが秀逸!

     

    おいしいおいしいと夢中で食べて、食べ終わる頃には、

    立ち上がれないほどお腹がいっぱいになっちゃいました。

     

    ちなみに、オーガニック以外の全てのレストランの中でも、

    セビージャでは5本の指に入るこのお店。

     

    お酒の種類も豊富で、どの料理もお味がいいので、

    週末の夜はかなり前に予約しないといけないそう。

     

    予約しなくても入れる月〜木のお昼は、

    ちょっとした穴場だと思いますよ。

     

    お客さんはオーガニック命の英語圏の旅行者と、

    お酒目当ての地元民が半々くらいです。

    ちなみに夜は、、、、それなりのお値段になります。

     

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    | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:37 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
    理屈抜きに楽しめるって素敵よ、パストーラ♪
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      JUGEMテーマ:音楽

       

      ロペデベガ劇場に、パストーラ・ガルバンの公演

      MIRAME (私を見て)を見に行ってきました。

       

      どんな作品なのか、まったく予備知識なしだったんですが、

      単純に、とっても面白かったです。

       

      普段は、たとえギターやバイレの公演でも、

      フラメンコの公演を素直に楽しむことってなかなかできないんですが、

      今回は、素直にひとりの観客としてとっても楽しめました。

       

      上の映像は昨年の裏ビエナルでの公演の模様。

      今回の作品は、その発展形?完成形?なのかなって思います。

       

       

      今回、パストーラは様々な姿で登場しました。

       

      一昨年のフラッシュモブでもお馴染みのおばちゃん姿もあり、

      (カンテも同じで、振付も前半部分は一緒の大サービス。)

       

      ジーパンにタンクトップでヒップホップ風あり、

       

      ふっさふさのドレスで南米風に体をゆすりまくるのあり、

       

      懐かしのシャンソンに合わせて腰をくねらせるのあり、

       

      そして、アラブ風の時は、クレオパトラのような黒い衣装で♪

       

      http://www.labienal.com/galeria/ 

      ↑ビエナルが写真を公開してます。↑

       

       

      そうそう、パストーラの公演もそうなんですけど、

      今回のビエナルのバイレ公演で、

      カンテさん達は本当によく動き回りましたね。

       

      ちょっとしたお芝居に参加したり、ちょこっと踊ったり、

      セリフもいいますし、狂言回しのような役割も。

       

      楽器の演奏者は、その場を動くことは難しいのですが、

      カンテはマイクの進化のお蔭で、

      (日本でもお馴染み、ほっぺの横についているアレ)

      かなり激しく動き回っても、なんの問題もなくなりました。

       

      まあ、もともと1960年代くらいまでのカンテは、

      踊りと一緒に動き回るのが当たり前でしたから、

      これは変化と言うより、まさに原点回帰、

      これからもずっとこのスタイルが続くと思います。

       

      だって、この方がずっとドラマ性があって、

      1本の舞台としての完成度が高いんですもん。

       

      さ、うちの生徒達にも、舞台を歩き回る練習

      もっといっぱいさせなくっちゃですね。

       

      帰り道の劇場付近では、パストーラのまねをして腰を動かす人続出、

      フラメンコの公演の帰りとは思えないほど、みんな楽しそうでした。

       

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      | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 04:07 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
      世界中、どこに行っても現美は同じ?
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        JUGEMテーマ:アート・デザイン

         

        セビージャの現代美術センターに行ってきました。

         

        やっと、、、やっと行けましたあああああ。

         

        今回はビエナル期間だけしかスペインにいられないので、

        日程的に無理かと思ったんですけど、

        やっぱり現代美術あっての私?なので。

         

         

        こうやって見てみると、

        日本の現代美術館となんら変わらないですよね。

         

         

        こんな作品まであると、ここは東京かと思っちゃうんです。

         

         

        こんなデスクも現代美術館に必ずあったりして。

         

         

        でも、一歩外に出ると、こんなんなんです!!!

         

         

        古い修道院をリフォームして使っているので、

        複数の展示があるときは、

        こんな廊下をずーーーっと歩いて次の会場に向かいます。

         

        とにかくいつもすいているので、

        広い修道院にひとりぼっちなのはちょっと怖かったりもして。

        実は中にお墓も結構あるんですよね。

         

         

        外にはこんな作品もあったりします。

         

        毎日フラメンコばっかりのセビージャにいる皆さん。

        フラメンコだって、実は現代アートのひとつなんですよ。

        お散歩がてら、現代アートを見て回るのも、

        気分が変わっていいですよ。

        私が行った時はたまたま入場無料でしたけど、

        基本的にとってもささやかな料金で別世界に行かれます。

         

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        | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 03:41 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
        ソレア・デ・アルカラであるからには。
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          JUGEMテーマ:音楽

           

          老舗超有名ペーニャ、ソレア・デ・アルカラに、

          (ソレア・デ・アルカラは日本でも人気のカンテですよね。)

          <ラジオ・アレグリアに捧げるカンテの季節オープン式典>の

          記念コンサートに行ってきました。

           

           

          ちなみにペーニャとは愛好会のこと。

          スペインのフラメンコのペーニャは、大きいところだと

          コンクールやフラメンコフェスティバルを運営したりしています。

          ペーニャ、ソレア・デ・アルカラは、老舗であるだけじゃなく、

          今でも数多くの会員が熱心に活動している数少ないペーニャです。

          建物もこのペーニャのものなんですけど、かなり大きいですね。

           

           

          (満席です、この夜は軽く150人くらいはいたでしょうか?)

           

          一応ペーニャの会員向けのイベントなので部外者はいないのですが、

          私は友人のカンタオーラ、チャロ・サンフアン(ナランヒートの姪)

          のお供で、ご招待扱いです。

          他には、モロン、ドスエルマーナスなどの老舗ペーニャの会長さん達も、

          顔をそろえています。

           

           

          ラジオ・アレグリアは、その名の通りフラメンコラジオ局なんですが、

          このペーニャをはじめ、セビージャ中のペーニャの案内を繰り返し放送。

          イベント、コンクールなどを広報してくれたことへの感謝をこめて、

          今回記念品を贈り、記念公演とする事になったそう。

           

           

          チャロもフラメンコラジオのキャスターの1人としてご挨拶です。

           

           

          実は、今回のイベントは、このペーニャが長年開いている

          カンテコンクールの募集開始を告知する会でもあります。

           

          つまり、このペーニャにとってのカンテの季節が始まる訳です。

          この日から参加者を募りはじめて、

          11月中は毎週末に予選会が開かれるんだそう。

           

          こちらが本日の主役 Moises Vargas です。

          昨年のソレア・デ・アルカラのコンクールの2位だそう。

           

           

          ちなみに、歌っている映像がこちら。

          クリアーな音程と、綺麗な発音でわかりやすいカンテです。

           

           

          このコンクール、コンクールと言ってもプロも対象で、

          歴代の受賞者には、きらぼしのごとくスターたちが並びます。

          アンダルシアに数あるカンテコンクールの中でも、

          特に重要と呼ばれているコンクールの一つなんですよ。

           

           

          ちなみに・・・

           

          今、私の生徒の何人かが、びっくりしている事と思います。

          というのも、私が帰国したらどのカンテを始めましょうか?

          と質問したところ、ソレア・デ・アルカラが多かったので、

          10月から取り上げることに決まっていたんです。

           

          もちろん、あの時はまさかこのイベントに来ることになるなんて、

          夢にも思っていませんでした。

           

          コンクール受賞者のソレアもたっぷり聞いたし、

          ソレア・デ・アルカラ、メロディを選んで教えようと思ったけど、

          この際、まとめて全部やっちゃおうかしら? ね♪

           

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          | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:26 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
          私の夢はあなたのピアノで歌う事です。
          0

            JUGEMテーマ:音楽

             

            セビリアの中心、旧王宮のお庭だったアルカサル会場に、

            ピアニスト、ドランテのコンサートに行ってきました。

             

            お外です・・・

            今夜は冷えそうです・・・

            カーディガンにジャケットを着こみ完全防備の私。

            地元民のお嬢さんたちは背中もお腹も丸出しです。

             

            風邪ひくぞおおおおお。

             

             

            という訳で、ドランテです。

             

            私のフラメンコ感を大きく変えてくれた、

            大好きなピアニストさんです。

             

            かっこいいです。

             

            世界に思いっきり通用します。

             

            パコデルシアがフラメンコギターで世界中で愛されたように、

            ドランテはジャンルを超え、世界中のピアニストにとって、

            あこがれの存在になって行くでしょう。

            って、すでになりはじめているんでしたね。

             

            ピアノを仕事にしている日本人の友人たちにも、

            (無理やりCDを押し付けて)ドランテを紹介したんですが、

            みんな目を輝かせて、ものすごく興奮していました。

             

            ”これがフラメンコなのおおお???? かっこいい!”

             

            ”弾いてみたいけど、、、、難しそう。譜面ある?”

             

            そんな感想を聴いて、しめしめと思う私。

             

            だって、フラメンコは音楽としてダサいと思っている日本人、

            とくにミュージシャンが多いんですもん。

             

            ”フラメンコは音楽としてとってもレベルが高くて、

             そして、とってもかっこいいんですよ。”

             

             

            さて、今夜のコンサートについですが・・・

             

            コンサートのタイトルは”GITANOS DEL MEDITERANEO”

            訳すと、地中海のヒターノ達(ジプシー、ロマ族)です。

             

            今までのドランテのコンサートに比べて、

            なんともすっきりとしたメンバー構成でした。

             

            フラメンコからは、ドランテとパーカッションの計2人、

            ゲストにトルコのミュージシャンが3人、以上。

            (トルコの3人もヒターノだそうです。

             それで、地中海のヒターノ達となったんですね。)

             

            カンテもいなけりゃ、コーラスもなし、

            パルマもベースもバイオリンもなんにもいません。

             

            歌は、トルコの3人のうちの1人がたまにちょっと、

            トルコの歌を歌うだけ。

             

            トルコの3人が担当するのは、

            ひとりがハワイのスチールピアノみたいな楽器で、

            たまに歌う二胡みたいな楽器の人がいて、

            最後のひとりが長い縦笛、以上です。

             

            最初は、トルコらしい曲を3人が演奏し、

            そこにドランテ達が加わっていたんですが、

            そのうち、ドランテの有名なオリジナル曲に、

            トルコの3人がふわっと参加し始めたんです。

             

            ドランテのブレリア、、、、知ってます???

             

            超難しいんですよ、特にリズム。

             

            3連のシンコペーションを多用しながらも、

            もともとのブレリアのリズムをキープすることで、

            独特のグルーブ感を醸し出しています。

             

            それをいとも簡単に、にこにことこなす3人。

            すごすぎいいいいいいいいい!!!

             

            さーすが、ドランテが他にはなにもいらない、

            と思っただけことはありますね。

             

            観客も、しつっこくアンコールを要求し、

            そのたびに嬉しそうに演奏するトルコの3人。

             

            やっぱ、すごいアーティストってなんでもできるのね!

             

            あー、早く次のCDでないかな???

             

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            | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:51 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
            セビージャ、オーガニックパン事情
            0

              JUGEMテーマ:グルメ

               

              セビージャゆるゆるオーガニック生活、順調に続行中です。

               

              写真のパンは、近所のオーガニックパン屋さんでみつけた、

              米粉パンかぼちゃの種入りです。

               

              写真だと結構大きそうですが、長さ20cmもないかも、

              添加物を一切使っていないので日持ちがしないのですが、

              丁度一人で2日間で食べきれる大きさです。

               

              ところでこのお店、

              オーナーのお姉さんが一人で切り盛りしているんですけど、

              パンを切ってと頼むとかならずこの状態に。

               

              下の方をくっつけておくのは、決まりなのでしょうか?

               

              パン屋を開いてちょうど1年だとのことなんですが、

              実はパンは売っているだけで作れないんだそう。

               

              ご本人の手作りなのは、

              店内に併設されたカフェで食べられるジャムだけなんですって。

              で、早速試したいちじくのジャムはとっても自然なお味でした。

               

              パンは、米粉の他にキヌア入りやライ麦パン、

              無農薬全粒粉の小麦のパン、後、辞書にも載っていない

              謎の材料のパンなどなど豊富に揃っています。

              他にはアレルギー対応の卵抜きお菓子、乳製品抜きお菓子などなど、

              どのお客さんも、目的の商品をピンポイントで買っていきます。

               

              お店にはパンの他にグルテンの入っていないパスタとか、

              農家の手作りのガスパチョなどの野菜料理の瓶詰もあって、

              これは私も大のお気に入りです。

              それから、各種ハーブティ、お豆類、なぜか小豆なんかも置いています。

               

              そうそう、小豆ってスペイン語でもAZUKIって言うらしいです。

              デパートの食料品売り場でも、小豆は健康食品コーナーに、

              ごく普通に並んでいました。

               

              パン屋のお姉さん、小豆をよく食べると言うので、

              どうやって煮ているのか聞いたら、、、、びっくり。

               

              一晩水につけて、翌朝、その水のまま煮て、

              砂糖とオリーブオイルとレモン汁を入れて・・・

               

              やーーめーーーてーーー、思わず叫ぶ私。

               

              翌日、ネットで京都の和菓子屋さんが公開していた、

              美味しいあんこの煮方を伝えました。

               

              だって、最初に何回か煮こぼさないと、

              雑味が残っちゃいますもんね。

               

              それに、オリーブオイルとレモン汁は!!!

               

              びっくりしているとスペインでは手作りジャムに、

              日持ちをよくする為に入れるのは普通なんだそう。

              その分、お砂糖を減らせるんですって。

               

              京都式、上手にできたら、お店のカフェで提供するそうです。

               

              トーストにバターを塗ってあんこを載せる、

              名古屋式の食べ方も美味しいと薦めておきました。

               

              パリであんぱんが流行って、もはや定番だと聞きます。

              セビージャであんトーストが流行る日も近いかも?

               

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              | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:04 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
              3代目は17歳
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                JUGEMテーマ:音楽

                 

                セビージャの中でも、特に古い教会が集まった道サンルイスの

                ひときわ豪華絢爛な教会San Luis de los Francesesに、

                マリア・テレモトのカンテコンサートに行ってきました。

                 

                こちらの教会、前を通ったことはあったのですが入るのは初めて。

                17世紀に作られたらしいのですが、中はこんな感じ。

                 

                 

                強烈に豪華です。今まで行った教会の中でもトップ3に入るかも。

                コンサートを待つ観客たちも、みんな何枚も写真を撮っていました。

                 

                そんな中、へレスのカンテの名家、テレモト家の3代目、

                マリア・テレモト17歳のコンサートが開かれたんです。

                 

                 

                マリアは、日本でも人気があるへレスの大カンタオール、

                テレモト・デ・へレスの孫で、フェルナンド・テレモトの娘です。

                 

                 

                こちらがおじいちゃま、わずか47歳で脳の病気で亡くなったそう。

                その時、息子のフェルナンドは12歳、カンテの勉強を積んで、

                デビューは20歳の時でした。

                 

                 

                お父様と本当にそっくりな歌声で人気を博したのですが、

                なんとわずか40歳で、やはり脳の病気で他界してしまいました。

                 

                この映像は、今回のマリアのコンサートの最後に歌われた歌を

                当時、お父さんのフェルナンド・テレモトが歌っているもの。

                それまで気丈に今夜の主役の役目を務めていたマリアが、

                はじめて17歳の女の子らしい涙をみせたのは、

                この歌を歌う前にお父さんの話をした時でした。

                 

                お父様が亡くなった時のマリアも11歳。

                なにか因縁めいたものを感じざるを得ません。

                 

                わずか17歳で、ビエナルでソロコンサートを開くこと、

                一体どれだけのプレッシャーでしょうか。

                 

                まだまだ技術には稚拙なところがあるかもしれませんが、

                2代目、3代目にありがちな、姫感、女王様感は全くなく、

                とにかく一生懸命必死で頑張る姿には、好感が持てました。

                 

                お父様譲りの強い声と、彼女自身の武器である魅力的な踊りで、

                観客を十分に魅了していましたから。

                 

                今後、よい師匠に恵まれ、丁寧に勉強を続け、

                素晴らしい歌手に成長することを私も楽しみにしています。

                 

                (便宜上マリアを3代目と書きましたが、実際テレモト家には、

                 テレモト・デ・へレス以前にもフラメンコ歌手がいたようです。)

                 

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                | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:08 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                アントニオ・モリーナと名乗る日も近い?
                0

                  JUGEMテーマ:音楽

                   

                  テアトロ・セントラルに踊り手チョロの公演に行ってきました。

                   

                  公演名は "BAYLES DE JITANOS"  ヒターノの踊り。

                  これは18世紀につくられた戯曲のタイトルのようで、

                  今回はそれをチョロとヘマ・モネオが踊り、3人のカンテが歌って、

                  物語を進めるようです。

                   

                  上の映像は今回の公演のプロモーションビデオです。

                   

                  ちなみに、演出・振付を、先日自らの公演を終えたばかりの

                  Estévez / Paños が担当しています。

                   

                  ちなみにのちなみに、Estévez は昨日発表になったんですが、

                  次のアンダルシア舞踊団の監督への就任が決まっています。

                   

                  監督という事は、振付にとどまらず、

                  演出その他の総監督になるってこと。

                  まだ30代なのに、すごおおおい♪

                   

                  アンダルシア舞踊団も、なかなか洒落た人選をしますね。

                  次の舞台、もし彼の演出ならチケット買いますよ。

                   

                   

                  さて、本日の主役チョロ君は、たびたび私のブログにも登場する、

                  踊り手としては数少ない古くからの友人です。

                   

                  知り合ったころはまだ10代で、おっちょこちょいで、

                  甘えん坊な性格から、みんなのいじられ役でした。

                   

                  ま、わかりやすく言うと のび太 ですね。

                   

                  ただ、のび太君がけん玉にすごい才能があるように、

                  チョロには当時から圧倒的な踊りの才能がありました。

                   

                  なのに、大きなコンクールの時に限って、

                  調子に乗りすぎてこけたり、振りが飛んじゃったりと、

                  なかなか賞がとれず、私達もやきもきしたものです。

                   

                  そんなチョロも30代。

                  ちゃんと賞もとったし、

                  今では人の振付もきちんと覚えられるようになりました。

                   

                  って、当時はバイレの試験の本番に振りを忘れて、

                  1人だけぜんぜん違う踊りをしたりしていたんですよね。

                   

                   

                  今日、ちょっと早めに劇場について、プログラムを読んでいたら、

                  フラメンコ芸術学院の当時の秘書さんに見つかってしまい、

                  そして、彼女に連れられ関係者向けのおつまみが並ぶテーブルへ。

                   

                  シャンパンなども豊富に用意されていたのですが、

                  周りは有名なテレビ局のお偉いさんとか、

                  海外のイベント招致会社の会長さんとか、

                  偉くて、大人な人ばっかりで、、、、、なんか恐縮します。

                   

                  そんな人達の中心には、

                  クリスチーナ・ヘーレン財団のクリスチーナご本人が、

                  自らみなさんを接待していました。

                   

                  クリスチーナもこうして卒業生たちの活躍が、

                  嬉しくてしょうがない様子。

                   

                  私の日本での活動もいろいろ聞かれたんですが・・・

                  生徒がどんどん育っていると話しておきましたので、

                  生徒のみなさん、嘘にならないようよろしくお願いしますね。

                   

                  そうそう、テレビ局のお偉いさんに、

                  ”日本人にカンテってなに教えてるの?セビジャーナスとか?”

                  と聞かれたので、

                  ”シギリージャとかマラゲーニャ、カルタヘネラです。”

                  とちょっとキレ気味に答えておきました。

                   

                  日本人なめんなよーーー!!! ってね♪

                   

                  横でクリスチーナが ”マヌエラはカンテ本当に上手なのよ。”

                  って何度も何度もフォローしてくれましたが・・・汗。

                   

                   

                  で、肝心の公演なんですが、

                  いかにもヒターノな踊りのチョロが、Estévez / Pañosの振付で、

                  ちょうどいい頃合いになっていました。

                   

                  ちょうどいいとは、つまり、

                  ヒターノらしい力強いサパティアードがチョロの持ち味なんですが、

                  1時間半ほどの公演を、ずっとバタバタしていては、

                  見ている方も、踊る方も疲れ果ててしまいます。

                   

                  ですから、音楽を聞かせる部分があったり、

                  演劇的要素があったり、共演者がメインの部分があったり、

                  そういう部分を盛り込みながら、チョロの持ち味を際立たせる、

                  そんな演出が必要なんですよね。

                   

                  チョロも30過ぎて自分のグループを率いるようになっても、

                  こうして振付家の振りを学ぶことで、より実力をアップできますし。

                   

                  早々に売り切れたこの公演、観客も大満足だったようで、

                  私のとなりのとなりに座っていたファルキートも、

                  しきりにハレオをかけていました。

                   

                  最後に、おまけとしてビセンテアミーゴの公演で、

                  ゲストとして踊るチョロの映像をつけます。

                   

                  実は、先日のビセンテアミーゴのコンサートにも、

                  チョロはゲストとして踊ったんです。

                   

                  今回の公演より、もっと素直にチョロらしい踊りで、

                  1曲だけのゲストなら、力強さ優先でもOKですね。

                   

                   

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                  | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:49 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                  夏の夜は、草の香りがするパティオで・・・
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                    JUGEMテーマ:音楽

                     

                    サンタクララ旧修道院の回廊で行われた、

                    マヌエル・バレンシアのギターコンサート、

                    Entre mis manos (この両手の間に)に行ってきました。

                     

                    会場は、回廊と言っても、簡単にいうとお外です。

                     

                    古い修道院の中庭の大きな噴水の向こうにステージをしつらえ、

                    手前側にアンダルシアらしい椅子とテーブルを並べ、

                    そこをウエイター、ウエイトレスが注文されたお酒を運ぶという、

                    なんとものどかな夏の野外公演の様子です。

                     

                    日本で言うと、、、、ちょっとビアガーデンっぽい感じでしょうか。

                     

                    マヌエル・バレンシアはへレスの出身ということなので、

                    どんな骨太のギターを弾くのかと思ったら、

                    かなりクラシック寄りの繊細なトレモロを多用した演奏でした。

                     

                    聴く方も、会場の雰囲気とも相まって、

                    真剣にフラメンコギターを聴くというより、

                    夏の夜のちょっとしたお出かけ気分になっちゃいますね。

                     

                    ゆらゆらと乗っていると、へレスらしいカンテさん登場、

                    どーんと、ザ・フラメンコを披露、

                    そして、今回のゲストバイラオーラのパストーラガルバンの登場で

                    ここがビエナル会場だったことを思い出しました。

                     

                    パストーラは、とっても不思議な衣装を着ていて、

                    情報はないんですが、、、、もしかして妊婦さん?

                    もともとそんなに細い方ではないとは思いますけど、

                    ビエナルのHPに写真が載っているので、

                    気になる方は、ぜひご自身の目で確かめて下さい。

                    http://www.labienal.com/galeria/  ←こちら

                     

                     

                    フラメンコを学ぶ私達ですから、

                    フラメンコの公演となると、ついつい真剣になりすぎます。

                     

                    本来、コンサートは楽しむ為のもの。

                     

                    ワインの1杯も頼んで(私はお酒飲みませんが)、

                    横にちょっと気になる人にでもいてもらって(あ、それもいないか)、

                    そうやって楽しむのが本来のフラメンコの楽しみ方でしたね。

                     

                    そんな当たり前の事を思い出させてくれ、

                    公演疲れも少し忘れる、そんな夏の夜でした。

                     

                    趣味ぶろ フラメンコ教室ブログランキング  ←フラメンコブログが集まっています。

                    | 2016セビージャ、ビエナルフラメンコ | 00:58 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                    おお? 編集可能なフラメンコって?
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                      JUGEMテーマ:アート・デザイン

                       

                       

                      (ai!)FLAMENCO EDITABLE

                      ”ああ、編集可能なフラメンコ”という

                      現代アートの即売会に行ってきました。

                       

                      会場は旧サンタクララ修道院の中庭,

                      一応ビエナルの関連展示です。

                       

                       

                      こんな風にアーティスト本人がテーブルを出して、

                      自分の作品を並べています。

                       

                      全部で20人くらいでしょうか?

                       

                      作品のお値段は5ユーロからで、

                      売れ筋は10ユーロくらいのもの。

                      高くても100ユーロほどの小品が並んでいます。

                       

                      もっと近くで写真を撮っても大丈夫だったんですが、

                      作品が、、、、あのーー、、、、

                      えっとおぉおおお。

                       

                      ちょっとブログには掲載できないものが多くて。

                       

                      まあ、簡単に言うとフラメンコを題材にした、

                      エロエロでグログロな作品が多かったんです。

                       

                      さーすがスペインの現代アートです。笑

                       

                      こういう即売会は、スペインでは週末になると、

                      わりとよくあっちこっちで開かれていて、

                      ぎょっとするようなものすごく激しい作品から、

                      おばあちゃまの趣味、みたいなかわいい作品まで、

                      お値段もお手頃に豊富にそろっています。

                       

                      日曜のお散歩ついでにちょっと寄って、

                      アーティスト本人との会話を楽しむのも、

                      スペイン人らしい週末の過ごし方なんですよ。

                       

                      私も、お教室に飾っても大丈夫そうな作品を2つ購入。

                       

                      ひとつは、往年のフラメンコアーティストの写真がコラージュされ、

                      広げればポスターに、畳むと小さな本になるもの10ユーロと、

                      フラメンコ折り紙なるアイディア作品、5ユーロなり。

                       

                      フラメンコ折り紙とは、厚紙でできた踊り手さんの体に、

                      カラフルな紙でスカートを折って履かせる着せ替え人形です。

                       

                      折り図とカラフルなプリントの紙が1枚ついていて、

                      後は、手持ちの紙でスカートを折って着替えさせるんだそう。

                       

                      日本に帰ったら、早速スカートを折ってお教室に飾りますね。

                       

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