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フラメンコ歌手(カンテを歌うカンタオーラ)ナランヒータの
スペインと日本行ったり来たり。
ついていけない私
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    JUGEMテーマ:日記・一般




    一応、PCはそこそこ使いこなせているし、
    日本にいると、特に遅れている感じはないのですが、

    今回、スペインに来て、
    こちらの友人たちについていけない事が・・・

     

    スペインって、日本に比べてPCとか携帯とか、
    遅れているっていう印象だったんですよね。

    今までは。

     

    たとえば、日本の携帯にカメラが付いたのって、
    ずいぶん前のことだと思うんですけど、
    去年は、まだこちらの友人でもカメラがついてない携帯を
    持っている人の方が多かったと思います。

    スペインには、携帯用のHPなんてものもないので、
    家に帰ってPCを開けないと、検索もできないし、
    携帯にPC用のメールを転送をするなんてことも出来なかったので、
    携帯は電話とショートメール専用の人がほとんどでした。


    、、、、でした。

     


    それが、今年、友人達の携帯電話を見たら、

    誰も彼もがスマートフォン。


    そこらで写真をとってたと思ったら、
    そのまま数分後にはFacebookにアップ。

    もちろん、日本でもそうやっている人もいますけれど
    若い人とか、そういう最新機器が好きな人が中心で、
    お年寄り、とくにおばあちゃま達は、まだ使ってないですよね。

    知り合いのおばあちゃま、たぶん70歳くらい?
    ごく普通にスマホを操っておりました。

     

    聞いたところ、

    今年、なにかのキャンペーンがあって、
    何年間か同じ携帯会社を使い続けた人は、
    機種変更料無料、ついでにかなりお手頃な定額プランで、
    スマートフォンに乗り換えたんだそう。


    友人のは、国内の携帯にかけ放題パケ放題で月3000円以下だそう。

    それに家用のADSLを付けて5000円以下のプランを、
    最近、テレビのCMでよく見かけます。


    外でも家でも、電話もネットも使い放題で、5000円以下。

    、、、、んーーー、なんともうらやましい。


    ほんの数年前まで、とにかく電話料金が高い国だったはずなのに・・

     


    という訳で、

    みんないきなりスマートフォンになってしまったので、
    スペイン人は、携帯用HPというステップを飛ばしました。


    日本では、まだPC用HPと携帯用と、両方作らなくてはいけないので、
    これも、なんともうらやましい限りです。


    もちろん、
    スペインでも古い機種の携帯を使い続けている人はいますが、
    電話とショートメールしかできないので、
    やっぱり携帯用HPはいりません。

    (私のこちら用の携帯も、今年で5年目なので古いタイプです。)

     

    そうそう、このステップを飛ばすこと、
    スペインでは時々行われています。

     

    私が特に印象深かったのは、
    クラスメイトのカンテのレッスンを録音する機械が、
    カセットテープから、いきなり MP3レコーダーに変わった時。

    これも、当時の携帯電話のキャンペーンで、機種変更をすると、
    無料でMP3レコーダーがもらえたのがきっかけだそう。

     


    今でも使っている方はいらっしゃると思いますが、
    私たち日本人には、MD っていうの、ありましたよね。


    結構、長い期間使っていたように思います。


    我が家にも、まだたくさんのMDが残っています。


    結構あるのが、
    古いカセットテープを、MDに録音しなおしたもの。

    カセットテープとMDの両方が使えるミニコンポで、
    ひとつひとつ時間をかけて録音しなおしましたっけ。

    ものすごい時間をかけて、地味に地味に作業をした記憶が・・・


    でも、こんどはそのMDをMP3に変換しないとなりません。


    、、、あああ、あのままほっておいて、
                  いきなりMP3にすればよかった。


    現在、我が家にはMP3に変換予定のMDが、
    百の単位で眠っております。

     


    スペイン、遅れていると思っていたら、

    こうやって、いきなり日本人がひとつづつ上るステップを

    数段飛ばしてくるんですよね。

     

    私も日本に帰ったら、
    日本で使っている携帯をスマホにしなくっちゃ。

    じゃないと、こちらのアーティスト達が
    音源交換に使っているソフトが、使えないんですもん。

    | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 23:57 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
    耳元にファンダンゴ
    0
      JUGEMテーマ:音楽


      先日、ちょっとしたフラメンコ関係の集まりに行った時のことです。

      私の方をじーっと遠くから見ている一人の男性がいました。

      大勢人がいる間は、特に声もかけてこなかったのですが、
      人が減ってきたころ、私の隣の席に。

      ”ねえ、僕のファンダンゴ聞いて!”

      小さな声で、私にしか聞こえないように、

      耳元で何か歌い始める、、、彼。


      周りの騒音にかき消され、歌詞がなかなか聞き取れず、
      私も彼の口元に耳を近づけます。


      歌詞自体はそんなにロマンチックではなかったけれど、
      急接近にちょっと、、、どきどき。


      そんな彼の写真がこちら。

      もうすぐ10歳になるそうですが。。。

      おばちゃん、彼の将来がちょっと心配です。






      | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 21:09 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
      スペイン語で ”人” をなんて言う? つづき
      0
        JUGEMテーマ:地域/ローカル



        昨日に続いてもうちょっと”人”をどう呼ぶかについて、
        お話ししたいと思います。


        色々な年代別の 人 をご紹介したのですが、
        ほとんどの表現に男女の別がありましたよね。


        スペイン語は、ほかのラテン系の言葉と同じように、
        ほとんどの言葉に男性形、女性形があります。
        でも、最近の英語ブームのおかげか、
        スペインでも男女同形を使う言葉が若い人を中心にはやっていて、
        それがちょっと面白いので、少し説明しますね。


        まず、誰でもよく使う chico  chica なんですが、

        男女同形として chiqui チキ と呼ぶことがあります。

        これ、辞書には載っていない最近作られた言葉です。



        スペインでは、よく会話の中で、

        自分の彼氏や夫のことを mi chico, 

        彼女や妻のことを mi chica  と表現するんですけど、

        その時に、男女の区別をつけたくない人もいますよね。

        そんな時に mi chiqui と表現すれば、

        特に相手の性別を特定しません。



        Chiqui の他には、

        pareja パレハ(日本語で言う相方)を使う人も多いですね。

        Chiqui は、若い人限定ですが、pareja は誰でも使います。



        恋人とかではなく、一般的に 人 と言いたいときには、

        una persona ウナペルソナ (一人の人、男女同形で女性名詞)を

        使う事もあります。


        文法的には女性名詞ですが、意味は男女両方を表します。



        ”ちょっと人に会うんだ。”

        なんて言いたいときに使いますが、

        ”人って、男? 女?” なんて

        奥さんに聞き返されちゃってる人を見たような、、、。

         
        | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 16:26 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
        スペイン語で ”人” をなんて言う?
        0
          JUGEMテーマ:地域/ローカル



          写真はセビージャの中心地の北にあるマカレナ教会です。

          マカレナは、以前流行した歌のタイトルでもあるので、
          名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。

          マカレナは、この教会に祭られているマリア様の名前、
          そして、教会前の広い道を挟んだ
          向かい側の地域の名前でもあるんですよ。

          (正確には、ノエストラ・セニョーラ・ビルヘン・デ・ラ・マカレナ
           といいます。エスペランサという別名も持っています。)

          マカレナ地区は広い住宅街なんですが、
          議事堂があったり、大きい病院もあります。


          写真では、奥にマカレナのマリア様が見えていますよね。

          普段は扉が閉じていて道からは見えないんですが、
          この日は結婚式があったので、珍しく見えていました。

          人がこんなにいっぱいいるのも結婚式だから。

          10月はスペインでも結婚シーズンなので、
          マカレナ教会でも、毎週のように結婚式があります。




          さて、本日のタイトル 人 をスペイン語でどう言う? ですが、

          辞書を引くと humano ウマノ なんて書いてありますが、
          これでは、生物学的な 人類 です。


          日本語で話しの中で 人 と一口で表現することを、
          スペイン語ではいろいろな言葉で表現をします。
           

          そのバリエーションがなかなか面白いので、
          今日はそのあたりをご紹介したいと思います。



          まず、写真のように、知らない人達がいる場合、

          スペイン語では、一般に gente  ヘンテと言います。

          特に大勢だと感じた場合は、
          tanta gente タンタ・ヘンテ という事が多いですね。

          (一般大衆や世間のことも   gente と言うようです。)



          これが、知らない人が1人〜数人の場合、

          男性なら tio ティオ (複数なら tios )と言います。

          日本語にすると、tio は おじさん って意味なんですが、
          日本語でも、店に入ったら先におじさんのグループがいて、
          なんて若い人達は言いますよね。

          でも、日本で言うおじさんより、もう少し年齢の幅が広くて、
          たぶん、大学生くらい以上なら、
          tio って言ってるんじゃないかと思います。

          日本では年配の男性を指しますが、
          スペインでは大人の男性くらいの意味で、
          自分の年齢に関係なく使うんですよ。


          ところが、実は女性の場合は、
          tia ティア(おばさん)というのを聞いたことがありません。

          20代くらいまでは、chica チカ(若い女性)、
          30代以上だと sen'ora  セニョーラ(ご婦人)と言うようです。

          chica は、だいたい10代と20代の女性に使う言い方で、
          それより若いと nin'a  ニーニャ(少女) となり 
          これでは完全に子供です。

          男性も10歳〜高校生くらいまでは chico チコ(若い男性)、
          ちっちゃい子供の場合は nin'o ニーニョ(少年)となるのは
          女性と一緒。


          このほかに 特にアンダルシアの田舎でよく聞くのが 
          chaval シャバル と chavala シャバラ。
           
          どちらも chico chica と同じように使うのですが、
          私が知る限り、男性も女性も中学生から大学生くらいまでを
          こう呼ぶようです。

          ”昨日ディスコに行ったら、知らない chaval がいて、、、”
          なんて、当時のカンテのクラスメイトが言ってましたっけ。



          また、70代以上くらいの年齢の方には、
          major  マジョール(男女同形、お年寄り)とか 
          abuelo アブエロ abuela アブエラ(おじいさん、おばあさん)
          と言います。


          おじさんの項にも書いたんですが、
          日本語では、自分の年齢によって、言い方がかわるのに、
          スペイン語では、自分の年齢には全く関係なく、
          相手の年齢のみで言い方が決まるのが面白いですね。



          ただし・・・

          あきらかに mayor な女性たちのグループが、
          お互いのことを chicas と呼んでいるをたまに見かけます。
          なんだか微笑ましいです。

          "Vamos chicas!!!"  みんな行くわよ。

          きっと、気持ちは当時に戻っているんでしょう。



          ちなみに、私も同世代の人たちをまとめて呼ぶときに、

          chicos, chicas を使っております。
          | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 19:09 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
          中華料理屋さんにお客さんが一人もいなくなりました。
          0
            JUGEMテーマ:地域/ローカル


            昨日、コインランドリーからの帰りのバスの中でのことです。


            次のバス停で降りようと出口付近にいたスペイン人の老夫婦。

            奥さんの方が窓の外を見ながら小さい声でいいました。


            ”中華料理屋だよ。”

            ”ああ、、、、、”と旦那さん。

            ふたりともかなり渋い顔です。

             

            数日前からここらへんの中華料理レストランは開店休業状態です。

            最初から開けていない店もあります。

             

            というのも、、、

            先日、マドリッドで中国マフィアの一斉摘発がありました。

            容疑は、脱税や、資金洗浄、
            海外へのユーロの不正持ち出しなどのお金の問題。

            首謀者と思われているのは、中国アートを海外に広く紹介している
            世界的にも有名なキュレーターでありギャラリストでもある
            40代の中国人男性、
            一緒にスペイン人の有名人も何人か逮捕されたこともあって、
            こちらのニュースはずっとこの問題で持ちきりです。


            私も彼が主催した美術展に何度か行ったことがあるのですが、
            とにかく規模が大きく、
            巨大なスペースを使った現代アートの展示で評判の人で、
            現代アートファンなら彼を知らない人はいないでしょう。

             

            今回の家宅捜索で出てきたのは、金の延棒にダイヤモンド、
            ユーロ札の塊がスーパーのカートに山盛り1杯。

            新聞によると、
            毎年、年間で数百億円を不正に海外に持ち出していたとか。


            もちろんこれだけのお金を持ち出したということは、
            なんらかの方法でこれだけのお金を得ていたという事です。

            どんな方法で稼いでいたのか、今後はそちらに捜査が進む模様です。


            多く中国人が、
            スペイン国内で小さな個人経営の1ユーロショップや食料品店、
            もしくは中華料理店などを開いています。

            中国人経営のお店は、商店もレストランも、
            安くて土日も開いているので、
            今ではスペイン人たちの生活に欠かせないんです。

             

            でも、今回テレビのニュースで流れた、
            あのカートいっぱいのユーロ札を見ると、
            さすがのスペイン人たちも、
            しばらくは中国料理店に足が向かないのではないでしょうか。


            私が払ったあのお金も、もしかしたら・・・

             

            ただ、こういう事があると、アジア人だというだけで、
            道端で暴言を吐かれたり、持っている荷物をけられたりするので、
            なんだか暮らしにくいです。

            昨日もバスを降りようとした時、とうせんぼされたしな・・・



            ちなみに、本日の写真は、
            セビージャの中心地にある中華屋さん。ごちそう様。

            | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 20:32 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
            携帯電話のセビジャーナス?
            0
              JUGEMテーマ:音楽



              ペーニャに集まるフラメンコ好きの仲間たちです。

              写真は、みんなでブレリアを楽しんでいるところ。


              実は、この後、一番左のお兄さんが、
              ちょっとした芸?を披露しました。


              それは、彼が作詞作曲したセビジャーナス。

              その名も ”どうして携帯をプレゼントしてくれたの?”


              私、、、今まで色々なお笑い系セビジャーナスを聞いてきました。

              メジャーでCDを出している人では、マルティリオが有名で、
              ”食べすぎの歌”とか、”ダイエットは明日から”、とか
              ”今日も料理は目玉焼き”など、女性ならくすくす笑ってしまうような
              かなりパンチのきいた曲が多いんです。
              (題名の訳は適当に私が付けました。あしからず。
               興味のある方、ネットでも音源が購入できますよ。)


              今回の集まりで彼が歌ったセビジャーナスは、
              もちろんCDとして発売されているものではありません。

              でも、、、そのクオリティの高さに、私はCDにして売って!と
              思わず彼の手を握り締めました。



              タイトルにもあるように、携帯電話をテーマにしています。


              ある日、彼女から誕生日に携帯電話をプレゼントされた男性。

              ”新しい機種だしカッコいいでしょ?” と嬉しそうな彼女に、
              最初はなんの不安もなく使い始めます。

              ところが、朝に深夜に電話攻撃。

              それに、こちらからは彼女にしか電話ができない設定になってます。

              どこにいても、所在がわかるソフトも入っているので、
              うっかり嘘もつけません。

              気が休まるのは、仕事で電源を切っている間だけ。



              ぷぷぷ。

              世界中の男性にとって、彼女から携帯を貰うという事は、
              同じ恐怖を味わうことらしく、みんな大爆笑です。

              特に後半の繰り返しの部分では、
              携帯の呼び出し音を模した歌詞が入っていて、
              3番くらいになると、私達もそこは一緒に歌ったりして。

              呼び出し音に恐怖する、彼の表情も決まってました。



              日本では、スペイン語の歌詞で遊ぶことは難しいけれど、

              みなさんにちょっとでも知ってほしいんです。


              彼らはこうやって楽しんでいるってことを♪
              | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 20:33 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
              日本人向けの顔 外国人向けの顔
              0
                JUGEMテーマ:音楽

                 


                むかしむかし、

                セビージャにはじめて長期で勉強に来た頃、

                こちらに長い日本人にこんなことを言われたことがあります。

                 

                ”で、スペイン人の前ではどんなキャラクターで行くの?”

                 

                ん???

                スペイン人の前のキャラクターって???

                 

                よく話しを聞いてみると、日本人と一緒にいる時の自分とは
                全く違うキャラをスペイン人に見せないと、
                スペイン人との人間関係がうまく行かないから、
                最初の頃に決めてしまったほうがいいと言うんです。


                ”日本人と一緒の時のキャラじゃどうしていけないの?”

                ”スペイン人はね、無垢でかわいらしいのが好きだから、
                 実は裏で日本人達を仕切っているんだなんて知られたら、
                 警戒されて付き合いにくくなるから。”

                 

                ええっ???

                この人、こんな幼い顔して今怖いこと言った。

                 

                ”えっと、、、私はこのままで。”

                ”今まで外国人と暮らしたことないんでしょ?
                 教えてあげるよ、、、あのね、、、”

                 

                えっと、、、私、混血で帰国子女でずっと外資系勤務で、
                それも外人部隊(外国人ばかりのチーム)専門です。

                ハーフの父親は人生の半分以上を海外に暮らしていたので、
                感覚はほぼ外国人だし。


                っていうか、
                そのやり方こそが一番まずいと言うこと、
                実は知っていたりもします。

                 


                そっか、こうやって、
                間違った知識が日本人達の間に広がったんですね。

                 


                あの、、、、、

                スペイン人も馬鹿じゃないんですよ。

                 

                もちろん、素直な天然さんはいます。

                でも、するどい人はそれ以上にたくさんいます。

                 

                日本語がひとこともわからなくたって、
                日本人の顔を見ただけで
                どういう性格かずばっと言い当てるスペイン人を、
                私は何人も知っています。

                 

                スペイン人は、人と人との付き合いが私たちよりもずっと密。

                だから、人間関係に関することは、彼らのほうが何枚も上手です。

                (特にヒターノ達。
                 彼らの人を見る目はさすがと言わざるを得ないでしょう。)


                彼らは笑顔で接してくれるかもしれないけれど、
                実はちゃんと警戒もしているんです。


                 

                そりゃあ、本当に扱いやすい人も見つかるでしょう。


                でも、うまく扱ったからって、なんになるのでしょうか?

                 

                誰かをだまして効率よく勉強して、それで本人は満足かもしれません。


                でも、その結果が自分の芸にすべて出ていることに、
                どうして気が付かないのでしょうか?

                 

                素晴らしい芸を身に着けるために、こちらに来ているはずです。

                観客を感動させる芸を身に着けることが、目的だったはずです。

                 


                その為に必要なことは、うまく振る舞うことではなくて、

                人に対しても、

                自分に対しても、

                そして芸に対しても、

                誠実であることではないでしょうか。




                (ちなみに、本日の写真は、
                 久しぶりに会った当時のクラスメイト。相変わらずですね。)

                | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 06:25 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                フラメンコ百科、執筆絶好調
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                  JUGEMテーマ:音楽





                  当お教室サイトの姉妹サイト、
                  フラメンコの知識と知恵が一杯の、フラメンコ百科事典、
                  こちらに来てから、ばしばしと執筆しています。


                  http://www.flamenco-jp.net


                  ここのところずっと各曲種の説明を書いているんですけど、
                  もう少しでやっと全部終わりそうなんです。


                  後、残りはブレリアとタンゴの詳細と、

                  キリスト教系のカンテの詳細だけです。


                  ふぅ、、、長かったぁああああ。

                   


                  最初の頃に書いたものを、今、改めて読み返すと、、、?

                  ああああ、、、書き直したい。

                  今なら、もうちょっとわかりやすく書けるように思います。

                   

                  まあ、それは、ぼちぼち書き直すこととして、


                  これで、一番最初に載せる予定だった、
                  フラメンコのリズム一覧と曲種一覧がやっと終わることになります。

                   

                  後は、用語、概念の説明、歌詞などを埋めていくんですが、、、


                  このフラメンコ百科事典、
                  頭に <ミュージシャンの為の>とついてますよね。


                  せっかくミュージシャンの為に書いているんですから、
                  ここで、ちょっとミュージシャンの方に特に喜んで頂けるような、
                  コンテンツを追加しようと思っています。

                   

                  それは、、、

                  各曲種ごとの、音律です。

                   

                  音律ってなに?っておっしゃる方は、
                  他の項目をお楽しみくださいね。


                  スペイン語で書かれたフラメンコ百科もいろいろあるのですが、
                  音律についても触れたサイトにはまだ出会ってないので、
                  もしかして世界初になるかもしれないです♪

                   

                  ミュージシャンのみなさん

                  こちらには日本語の参考文献が十分にないのと、
                  ピアノを持ってきていないので、
                  音律の詳しいことが(日本語では)書けません。

                  帰国したら一番に取り組みますので、もう少々お待ちくださいませ。


                  それまで、リズムや各曲種の紹介をお楽しみに頂ければと思います。

                   


                  実は、これだけアップしても、
                  私の壮大な計画のまだほんのほんの一部に過ぎないんです。


                  私が生きている間にどれだけアップできるかはわかりませんが、

                  みなさんに便利に使っていただけて、
                  かつフラメンコの正しい知識が身につく、
                  そんなフラメンコ百科を作り上げていきますので、お楽しみに♪

                   


                  そんなわけで、
                  基本全部一人でやっているので、慢性的に人手不足でして、
                  生徒さんでお手伝いして頂ける方を、常に募集しています。

                  文章力や知識量に関係なく、
                  手伝って頂きたいことはいろいろありますので、
                  お時間に余裕があって、向学心のある方、
                  ぜひ、よろしくお願いいたします。


                  またCDなど資料の整理のお手伝いも、常に大々的に募集中です。

                  尚、管理の問題がありますので、
                  お手伝いは現役の生徒さんに限らせて頂いております。
                  詳しくはメールをくださいませ。

                  よろしくお願いいたします♪

                  | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 02:39 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                  カンテは冗談の通じる人たちの楽しみでございます。
                  0
                    JUGEMテーマ:音楽



                    スペインでカンテ好きの集まりに行くと、
                    必ずはじまるチステやカッチョンデーオ。


                    チステは笑い話、短い落語みたいなもの。

                    カッチョンデーオは、人の注目を引くような嘘ばっかりの冗談です。

                     

                    もともとフラメンコ、特にカンテは、日本でいう通人が好むもの。

                    洒落の効いた人たちが愛好する遊びのひとつだったんです。


                    でも、なぜか日本人のカンテファンには、
                    生真面目な人が多いように思います。

                     


                    昨日も書いたのですが、

                    フラメンコ歌手に生まれつく! っていう話。


                    実は、ちょっと年配のヒターノのフラメンコ歌手が
                    自己紹介でよく使うフレーズです。


                    ”俺は生まれつきのフラメンコ歌手で、
                    赤ん坊の時から何を歌ってもフラメンコなんだ。”


                    これ、、、もちろんセールストークです。

                     

                    日本でも、
                    民謡歌手や演歌歌手でこういう自己紹介をする人、いますよね。


                    ”おぎゃあと生まれたその日から、こぶしが回っていたんですよ。
                     
                       おぎゃあぁあぁあぁあんがぁああああ♪”


                    温泉場や夜の街で遊ぶ人たちなら、聞きなれたセリフだと思います。

                     

                    観客達も、セールストークだと百も承知でやんやの大拍手。

                    そう、そうやって楽しむものなんですよね。

                     

                    ”俺も実はトリアーナ生まれで、赤ん坊の時に日本にもらわれたんだ。
                     両親はそんなことはないって言うけど、
                     俺は覚えているんだ、ソレアの響きをさ。”


                    くらいのことを言い返せは、彼らといい勝負ができますよ。

                     

                    おや?

                    誰ですか、上のセリフを辞書引いてスペイン語に翻訳している人は。


                    、、、、もーーー、、、、生真面目はだめですってばーーー!!!

                    | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 18:26 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                    フラメンコ歌手に生まれつく???
                    0
                      JUGEMテーマ:音楽



                      相変わらずテレビっ子の私。

                      セビージャでも、テレビはいつもついています。

                      日本ではあまり考えられないことかもしれませんが、
                      こちらのテレビには、多くの名門フラメンコ一家出身の歌手が、
                      フラメンコ以外のジャンルの歌手として出演しています。


                      たとえば、今や大御所になってしまった ポップス歌手のマルーは、
                      パコ・デ・ルシアの姪、つまりカンテのペペ・デ・ルシアの娘です。
                      他には、多くのヒット曲を持つロサリオも有名フラメンコ歌手の2世、
                      最近デビューしたコプラ歌手も、
                      家族にフラメンコ歌手が何人もいます。

                       
                      日本でフラメンコ専門と思われているヒターノ。

                      現在、ロックやジャズ、最近ではラップの歌手としても
                      数多く活躍しているんですよ。

                      その数は実はフラメンコ歌手の何倍も、いえ何十倍にも上るでしょう。

                      もちろん、俳優など、歌手以外のアーティストも多いですね。

                      ヒターノに、人口に対する比率よりもはるかに多い割合で
                      アーティストがいるのは、基本的に音楽や芸事に才能があるから、
                      そして家庭環境のせいでしょう。

                      日本でいうと、沖縄出身の方々と似ているような気がしませんか?
                       


                      ところで、以前、たしかMIXIかなにかに頂いた質問で、

                      ”フラメンコ歌手は、フラメンコ歌手に生まれつくから、
                       歌った歌は全部フラメンコになるはずだから、、、”

                      とおっしゃった方がいらっしゃいました。

                       
                      実は、最初、なんのことだかよくわかりませんでした。

                      というのも、こちらで暮らしていれば、
                      まったく思いつかない質問だからなんです。

                      しばらくして質問の真意に気が付き、びっくりした覚えがあります。

                       
                      日本に暮らしていると、フラメンコ歌手の映像を見るには、
                      以前はVTRを買ってきて見るだけでした。
                      今は、YOUTUBE などのネットでも映像を見ることができますね。

                      確かに歌っているのは、どれもフラメンコでしょう。
                      でも、それは自分から映像をピンスポットで探しに行くから。
                       

                      スペインでテレビを見れば、
                      ポップス番組で、アイドルのデュエットの相手として歌っていたり、
                      懐メロ番組で、古い歌謡曲を歌っていたり、
                      英語でミュージカルのナンバーを歌っていたりすることもあります。
                       
                      そう、普通にテレビを見ていれば、
                      あきらかにフラメンコ以外のジャンルの歌を歌う、
                      有名なフラメンコ歌手をしょっちゅう見かけるんです。


                      それに、フラメンコ歌手とロック歌手の兄弟、
                      歌謡曲歌手との姉妹なども、よくある話。
                      日本のフラメンコファンの方には、
                      フラメンコ歌手の方だけが知られているかもしれませんが、
                      実は、ロック歌手の兄弟の方が、
                      地元ではずっとずっと有名だったりもします。


                      こういう場合、生まれた家も両親も一緒でも、
                      兄弟のどちらかだけが、フラメンコ歌手に生まれつき、
                      もう一人はロック歌手に生まれついたのでしょうか?
                       

                      せっかくスペインにしばらく暮らしても、
                      フラメンコ以外の音楽は聞かない、
                      フラメンココンサート以外のお出かけは一切しないという日本人を
                      よく見かけます。
                       
                      フラメンコを大事に思う気持ちは素晴らしいのですが、
                      これでは知識が偏ってしまい、
                      間違った思い込みをしてしまうのではないでしょうか。

                       
                      地元の人のように普通に暮らす。
                       
                      テレビの一般の歌番組も見るし、
                      誘われれば週末にディスコやアイドルのコンサートにも行く。

                      地元の若者たちが聞いている流行の音楽を聞いてみたり、
                      CDショップでも、どんなCDが売れているのかチェックしたり、
                      普通の音楽雑誌(フラメンコの記事もあります)も読んでみたり。

                       
                      フラメンコのことでせいいっぱいで、
                      そんな余裕がないなんて言わないで、
                      フラメンコを勘違いしない為にこそ、必要なんですから。
                       
                      | 2012セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 19:08 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事