2007.02.15 Thursday
世界で一番速い国、世界で一番遅い国
徹夜で大型家電量販店の前にならぶ様子がテレビに流れたように、
日本はPCのOSの最新版が普及するのが、
世界でもかなり速いほうの国だと思います。
今回発売されたVISTAも、あっというまに普通になってしまうのでしょう。
ところがスペインは、ちょっと前までWin95が普通で、
つい最近になって、やっと友人宅でもXPをみかけるようになりました。
VISTAが主流になるのは、いつのことでしょうか?
普段の生活で使って、特に問題がないのなら、あえて替えないという、
ヨーロッパの典型的な考え方でしょう。
さて、
私が毎年スペインに行くようになって、もう12年ほどになります。
もちろん、そのたびに最新のフラメンコのCDやDVD(ビデオ)を買って来ています。
クラスを開いてからは、日本に帰ると、すぐクラスで、
”スペインで今流行っているのはこんなフラメンコですよ!”っと、
わくわくと生徒さん達に紹介するんです。
でも、生徒さんの反応はいつも、、、きょとん!
”これ、、、フラメンコなんですか?”
そんな声まで聞かれます。
スペインのフラメンコの世界では、
フラメンコギターのコード進行や、バンド構成に、
ジャズの感覚が取り入れられるようになって、
ぼちぼち10年近くになります。
カンテのコンサートでも、最近ではサックスが入ったり、
カホンではなくて、普通のドラムが使われることも、
珍しくはなくなりました。
去年くらいからは、古典的なカンテを歌うことで知られている、
ベテランのフラメンコ歌手のコンサートなどでも、
かなりジャズっぽいピアノの伴奏がついたりもしています。
実はジャズが大好きで、セビリアのフラメンコ芸術学院の卒業パーティでも、
アメリカから留学に来ていたジャズギタリストさんにひいてもらって、
スタンダードジャズをエキジビジョンで歌った私。
ジャズ系の留学生が多く来ている様に、
アメリカまではその波が確実に伝わっているようなんです。
日本は、遠いのでしょうか?
PCの波はすぐに届くのに、
音楽の波は、
フラメンコの波はどうして届かないのでしょうか?