2005.10.09 Sunday
スペインお墓事情
この写真は、かわいいパリのアパルトマンの台所。
スペインの墓地に行くことが多くなってしまったんですが、
大きくわけて、スペインのお墓には2つのタイプがあります。
ひとつは、日本のように、ある広さの土地に穴を掘って
コンクリートで固めて部屋を作り、その上に墓標を置くもの。
(日本は骨壷をコンクリートの部屋に納めますが、
スペインでは焼かないので、もちろん棺のままです)
この場合、日本と一緒でひとつのお墓に家族がみんな入ります。
ナランヒートのお墓はこのタイプです。
もうひとつは、1人づつのお墓。
こちらは日本にないタイプなので、始めてみたときは、なりびっくりでした。
見た目は大きなコンクリートの壁が墓地にそびえているって感じなんです。
大きさは墓地の規模にもよりますが高さ4ー5m、幅10−20m、厚みは3mくらい。
厚みは、丁度棺の長さがそのまま収まって、
コンクリートで蓋が出来るだけあります。
お墓の団地ってかんじでしょうか?
つまり、最初に蜂の巣のように穴が開いた大きな壁を作り、
亡くなった方がいたら、その穴のひとつに棺をしまって、
両方からコンクリートで蓋をするってことなんです。
蓋をしたら、その蓋に大理石を使った墓標のような物をつけて、
そこにイエス様やマリア様の像と、その方の名前、亡くなった日などが刻まれます。
バネッサのお父さんはこっちのタイプです。
ちなみに、セビージャの町の墓地には、両方のタイプのお墓がありますが、
バネッサの村には、団地タイプしかありません。
バネッサの村では、お金持ちもそうでない人も、
みんな仲良く、全く同じ大きさのお墓に並んで葬られるんです。