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フラメンコ歌手(カンテを歌うカンタオーラ)ナランヒータの
スペインと日本行ったり来たり。
<< 頭が真っ白? それでいいんですよ。 | main | たとえばシギリージャなら。 >>
これこそ、私が目指したカンテレッスンなんです。
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    JUGEMテーマ:音楽

     

    都合数年間のスペイン留学を経て帰国し、

    日本でのカンテ活動はもうこれ以上しないと決めていた私に、

    どうしても教室を開けとせっついたのは、

    他ならぬ最初の師匠のホセ・デ・ラ・トマサでした。

     

    ホセにしばらく教わった後、ナランヒートのクラスに移り、

    そこで学び、ナランヒートのお名前を継承するほどになって、

    ホセは、実は寂しい思いをしていたはずなのに。

     

     

    日本でのカンテ教室開校をしぶっていたのは、

    カンテの本当の面白さをきっと伝えられないと思ったから。

     

    踊りバックで歌って仕事にしたい、

    踊りバックでイベントに出たい、

    踊りの仲間のためにカンテが必要だから、、、

     

    そんな需要しか日本にはないって思っていたからなんです。

     

     

    カンテの本当の面白さを教えてくれた、スペインの師匠達。

    そして、実はなにより重要だったクラスメイト達。

     

    彼らがどれほどにカンテを愛し、

    またどうしてそんなにカンテを愛しているのかを

    目の当たりにした時、

    スペインの大歌手のカンテをコピーするばかりの

    日本のカンテファン達に、

    伝えることができるとは到底思えなくて。

     

    、、、、、

     

    様々な音楽ジャンルを歌ってきた私にとって、

    カンテはそれはそれは面白い歌でした。

     

    なぜなら、

    他の音楽ジャンルでは、

    その曲をどう表現するのかを決めるのは歌い手ではなく、

    指揮者であったり、

    音楽監督を担当するピアノやギターなことがほとんどです。

     

    でも、フラメンコ、カンテはそこが大きく違います。

     

    カンテをどう表現するかを決めるのは100%歌い手本人。

     

    歌い手が演目を選び、アレンジを考え、曲のイメージを決定し、

    ひとつのコンサートのすべてを担う。

     

    伴奏者であるギターやピアノは、

    歌い手のイメージの具現化の為に徹底的に裏方として頑張ります。

     

     

    <カンテには正しいメロディがある。

    私が繰り返しお話ししていることです。

     

    正しいメロディじゃなきゃいけない、

    つまり自由度が低いって思われるかもしれませんが、実は逆。

     

    その正しいメロディを土台としてほどこされるアレンジには、

    無限の可能性があります。

     

    もちろん、好き勝手にアレンジしていいという訳でもありません。

     

    <それぞれの曲種らしさを失わないようにアレンジする。

    これがカンテの大原則です。

     

    正しいメロディが存在するのも同じ理由。

    それぞれの曲種が混ざってしまわない為なんです。

     

    実は、カンテ創成期に

    いくつかの曲種が混ざってしまった事がありました。

     

    そうなると何が起こるのかというと・・・

    数種類の曲種が合体してしまい、

    結果として、レパートリーが減っちゃって。

     

    カンテという文化を守るためには、各曲種の区別を明確にし、

    レパートリーが減ってしまわないようにしないといけませんよね。

     

     

    <正しいメロディを守り、それぞれの曲種らしいアレンジで歌う。

    それでも、まだまだ無限の可能性があるのがカンテ。

     

     

    カンテのメロディひとつひとつは、

    歌い手がどんなにアレンジを加えても びくともしない。

    なんとも骨太な作りをしています。

     

     

    カンテの正しいメロディを覚え、

    その曲種らしいアレンジを守るということは、

    スポーツのルールのようなものだと私は思っています。

     

    <スポーツはルールがちゃんとある方が面白い。

    以前、ある野球選手がおっしゃったことです。

     

    そのルールの中にあってこそ、プレーには無限の可能性があると。

     

     

    日本でカンテ教室を開くと決めたとき、

    (実は師匠のお名前を継いでから3年間もじたばたしました。)

    私は、いつかスペインでナランヒートが行ったようなレッスンを、

    開くことをこっそりと目標としました。

    自分の心の中にだけ、こっそりと。

     

     

    ナランヒートにカンテの教授法を教わった時、

    彼が繰り返し強調していたことがあります。

     

    <生徒がのびのびと枝を広げられるように、

    <それぞれの個性や好みを決して否定してはいけない。

     

    <カンテの指導と言うのは、自分の好みを押し付ける事ではない。

    <誰かのマネをさせることでもない。

     

    <どんなタイプの歌い方でも、カンテの原則にさえ抵触しなければ、

    <すべて許容し、すべてのばしてやりなさい。

     

    <生徒それぞれが、自分の頭で考え、心で感じ、

    <自分の肉体を持って表現するカンテなら、すべてOKなんだ。

     

    <そして、どうしてもそれぞれのカンテとして問題な時だけ、

    <枝を選定するように、チョキンと切ってあげなさい。

     

    <どこまではみ出たらチョキンと切るべきなのか、

    <マヌエラ、君はそれを僕から学ぶんだよ。いいね。

     

     

    ナランヒートが生徒にレッスンを付ける時、

    私は出来る限りそばにいるようにしました。

    っていうか、ナランヒートにいなさいと言われました。

     

     

    生徒がメロディを間違えたとき、

    私はナランヒートに目配せをします。

     

    ナランヒートはその目配せが正しいのかどうか、

    やっぱり目で、そっと返してくれます。

     

     

    生徒がいくらなんでもなアレンジをした時も、

    ナランヒートにそっと視線を送ります。

     

    そして、その生徒が歌い終わった時、

    ナランヒートがどう指導するのかを待つのです。

     

    肯定するときもあれば、注意するときも、

    そして、何も言わない時も。

     

    私は自分なりに、

    どうして今そういう指導をしたのかの答えを探し、

    後でこっそりナランヒートに確かめます。

     

    <もう少し本人に考えさせた方がいいと思ってね。

    <いや、あれは最近はやらないけど古典としてある手法なんだ。

    <マヌエラ、もうしばらくあの生徒の様子を見てごらん。

     

    生徒達にカンテを教えながら、

    同時に私をカンテの指導者にするべく指導する。

     

    ナランヒートって、ホントどれだけすごい先生なんでしょう。

     

     

    カンテを本格的に教え始めて今年で15年。

     

    フラメンコブームは下火になり、

    当教室も以前ほど生徒が集まらなくなってしまいました。

     

    でも、今、私はレッスンに本当に満足しています。

     

    なぜなら、一生懸命に若い枝を伸ばし、

    自分の表現をぶつけてくる生徒達に、やっと出会えたから。

     

     

    あの時、ナランヒートに教わった、

    枝をどこまで切るべきなのかという見極め方法を、

    今、やっと使うことが出来ています。

     

    <あ、この生徒にはなにも言わずもう少し待ってみよう。

     

    <この生徒を伸ばすには、このポイントを今学ばせるべき。

     

     

    手にちいさな枝切ばさみを持って、

    天気のいい日に、

    嬉しそうに若木を見上げる植木職人のように。

     

     

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