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フラメンコ歌手(カンテを歌うカンタオーラ)ナランヒータの
スペインと日本行ったり来たり。
ビエナル記<これにて最終回>
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    JUGEMテーマ:音楽




    ビエナルが終って、セビージャはまたよく雨が降るようになりました。

    最終週だけ来ていた生徒は、1回も雨にあわないまま帰国。
    きっと日頃の行いがいいんでしょう。ま、本来まじめな人なので。



    さて、ビエナル終って1週間、
    まとめとして私なりの感想を書きたいと思います。


    私はジャーナリストでも、評論家でもありません。

    たんなるひとりのアーティストです。


    誰かに頼まれてこの文章を書いているわけでもなく、
    全ては私自身の率直な気持ち。

    そう思って読んで頂ければ幸いです。



    ☆☆☆


    今回のビエナル開催当初、
    アーティスト達から運営のまずさに対する文句を多く聞きました。

    リハーサルの時間がどうしたとか、
    一緒に出演するアーティストと、当日初めて会ったとか。

    もちろん、少しでもいいコンサートをしたい彼らの気持ちは、
    ごくごく当たり前、もっともな意見です。


    でも、全体を通して見ていて、私の感想は一言で言うとこれです。

       よく頑張った、そしてちゃんと結果も出せてよかったね。


    今回の公演は、全体的にとってもシンプルでストレートでした。

    奇をてらったり、なにか無理をしている、そんな感じはほとんどなく、
    アーティストが本来持っている力だけで勝負していたように思います。


    スペインには、大きな劇場をいっぱいにし、
    観客を満足させるだけの力を持ったアーティストがいっぱいいます。

    最新の凝った演出や、照明、斬新な衣装など使わなくても、
    いえ、使うことによって本人の芸が隠れてしまうよりも、
    ただそのままのアーティストを見せさえすれば、観客は満足するのです。



    大事なのはその人選。

    そして適材適所。



    今回、残念にも、私はスペインの最初の師匠
    ホセデラトマサの公演のチケットを手に入れられませんでした。

    公演が決まったのはずっと前だったのですが、
    なかなかチケット発売に至らず、
    発売されたと思ったら、翌日には全部売り切れてしまっていたのです。

    時差のある日本に住んでいる私には、勝ち目はありません。


    なぜそんなことになったのかと言うと、会場が本当にちいさかったんです。

    小さいそして歴史のある教会が、今回ホセに用意された舞台。

    ホセの声を一番生かす場所、それは教会だという事は、
    こちらのフラメンコ関係者ならみんな知っていると思います。

    でも、ビエナルの会場として教会というのは、いささか無理があります。

    基本的に教会でのコンサートは無料で行われるものですし、
    有料の、それもビエナルの公演を行うなどという前例はないでしょう。

    今回、セビージャに数ある教会の中でも、
    特に歴史があり、美しいことで知られた教会が選ばれ、
    あまりにも収容人数が少ないことから、
    公演は日曜の昼間、3週にわたって開かれました。


    ホセのカンテ、マノロ・フランコのギター、そしてバックにオーケストラ。
    この組み合わせで、1回わずか数百枚程度のチケット、1枚2000円代。
    売り切れますよ、そりゃ。

    でも、後日の評価を見ると、彼にとって最高の舞台になったようです。



    マヌエラ・カラスコには大劇場を。

    アントニオ・カナーレスには洒落たおじちゃま達の夜を。

    往年のアーティスト達にはトリアーナの野外ステージを。



    単純に集客力で会場を決めるのではなく、
    今までのビエナルでの経験が少しずつ形になって、
    今回は実を結んだんだと、私は感じました。


    理論の講習会に関しても、
    最初のころはなんの為のものかすらわかりにくかったのですが、
    今では、対象もはっきりし、内容もわかりやすくなったと思います。
    (参加しては、現場で文句を言いまくったかいがありました。
    いまでは、参加しても後ろの方でおとなしくしております。)




    さて、、、

    私は私の事を考える番のようです。





    では、ビエナルに関しては、これまでということで、
    長々読んでくださって、有難うございます。








    そうそう、今回のビエナルで、踊りバックで何度も何度も取り上げられた
    セラーナ・リビアーナ。

    あまり歌われていないと思ってずっとはずしていたのですが、
    ぼちぼちレッスンに組み込んだ方がよさそうですね。


    生徒のみなさん、コンパスはシギリージャと同じですから、
    もう大丈夫だと思います。

    来月からのレッスンをお楽しみに♪
     
    | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 04:59 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
    ビエナル記 番外編<そもそもビエナルって?>のつづき
    0
      JUGEMテーマ:音楽



      前回の続きです。


      以前は、フラメンコで外国人と言えば日本人ばかりでした。

      それがアメリカ、中南米と広がり、
      アジア各国にも普及し定着していったのはご存知かと思います。


      ただ、ユーロ統一でヨーロッパが大きなひとつの国になったことは、
      様々な恩恵をフラメンコに与えたようです。


      ヨーロッパ人なら、ヨーロッパ内のどこの国でも、
      まるで自分の国ように働くことができる。


      この大改革によって、
      フラメンコアーティスト達が、EU諸国で、
      ちょっとした講習会や、そんなに大々的ではない公演も、
      気軽に開けるようになりました。


      ヨーロッパ内なら、<ご当地ミニビエナル>だって
      スペイン国内のように簡単に開けるんです。


      今回のビエナルの劇場内でも、
      さまざまな言葉を話すヨーロッパ系の人々をみかけました。

      私が特に多く見かけたのは、フランス人、そしてドイツ人です。

      どちらも以前から多かったとは思うのですが、
      特にフランス人は観光バスを仕立てて団体での鑑賞が目立ちました。
      (なんせ近いですから、直接フランスからバスで来ちゃうんですよね。)


      他にも東欧系と思しき人たちも格段に増えています。

      格安航空券が普及したこともあって、根気よく探せば、
      ヨーロッパ内なら往復100ユーロ以下のチケットも珍しくありません。

      休暇が取れる度に、セビージャに来てはレッスンを受けるなんて人も、
      東欧諸国には結構いるみたいなんですよね。


      前にアップした世界のフラッシュモブを見て頂いてもおわかりのように、
      彼らのレベルも、今ではかなりのもの。

      そんなヨーロッパ人達が多く訪れるようになったおかげもあってか、
      今回のビエナル、チケットの売り上げが本当によかったようです。

      大きな会場(マエストランサ、ロペデベガ、アルカサル)はほぼ完売。
      小さな会場では空席が目立ったこともあるんですが、
      大きい会場がしっかり稼いでくれれば問題はないでしょう。

      ヨーロッパ人達の好みの公演(ロシオモリーナやイスラエルガルバン)、
      そして地元の人たちが安心して見られる公演(大御所たち)も並べ、
      ビエナルは独自にしっかり稼ぐ方法をとうとうみつけたようですね。


      という訳で、ビエナルは、一言で言うと、

      ビエナル委員会と言うNPO法人が運営する、
      フラメンコの普及、発展、維持のための、
      2年に一度セビージャで行われるイベントです。





      P.S. 以上を書いたところで、ビエナル委員会から発表がありました。

      今回のビエナルで、無料イベントなどを含め、のべ10万人が参加し、
      チケットの96.7%(約4万枚)が売れ、売り上げは約1億2千万円、
      セビージャのホテルなどへの経済効果は17億円に上ったそうです。

      ビエナルとしては大成功なんですが、
      日本で行われている音楽フェス、アートフェス、映画フェスなどと比べ、
      その規模の小ささがわかる数字ですよね。
      たとえば横浜のジャズフェスは、2日間の開催で有料入場者が10万人、
      同じく横浜トリエンナーレは約3か月の開催期間に
      有料での入場者が30万人ですから。

      ちなみに、スペイン各地で行われているジャズフェスティバルも、
      フラメンコを大きくしのぐ規模のようです。

      世界最大級のフラメンコフェスティバルといえど、
      フラメンコは、本国スペインでも、
      実はかなりのマイナージャンルなんですよ。




      海外から見る現地スペインのフラメンコ。

      そして、現地の彼ら自身が持っている、フラメンコ感。

      芸術的レベルだけではなく、

      その規模、経済力、社会的影響力などなど。


      実はかなり違っていて、
      そんな違いがフラメンコへの大きな誤解のもとになってたりもして。





      追加情報なんですが、スペインにはセビージャのビエナル以外にも、
      多くのフラメンコのお祭りがあります。

      へレス、グラナダ、コルドバ、ラウニオンのお祭りには、
      最近は日本人も多く訪れているようですね。
      他にはマドリッドでもかなりの規模のお祭りがあるんですよ。

      ただどこのお祭りもコンサートばかりで、
      セビージャのビエナルほど多角的ではなく、
      フラメンコ自体の研究、発展、普及にまではそこまで言及していません。


      セビージャのビエナルは、
      その研究のレベルの高さ、
      (たぶん世界で一番のフラメンコ研究者を揃えているでしょう。)
      コンクールなどの審査員のレベルも高く、
      ありとあらゆるアーティストともコネクションがあり、
      様々な方面への影響力の大きさなどで群を抜いているので、
      ビエナルの舞台に立つと言うことは、
      フラメンコアーティストにとって特別な意味があるようです。

      だから、たとえ普段3000人レベルの会場を連日満員にしていても、
      ビエナルのささやかな会場で、あがりまくってしまったりするんですね。




      ちなみに、私がセビージャのビエナルにばかり来ている理由は、
      もちろん留学当時の仲間達が多く参加しているからです。

      そして、セビージャの友人たちに会いたいからでもあります。

       
      | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 03:35 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
      ビエナル記 番外編<そもそもビエナルって?>
      0
        JUGEMテーマ:音楽



        こちらに来てから、
        このブログでもずっと追いかけてきたビエナル。

        フラメンコ歴が長い方にはお馴染みかもしれませんが、
        ビエナルって今ひとつわからないと言う方も多いと思いますので、
        今日はそのあたりのことを少しご紹介しましょう。



        正式名称は La Bienal (ラ・ビエナル・フラメンコ)。

        セビージャで2年に一度行われるフラメンコのお祭りです。

        約3週間ほどの開催期間の間、
        毎日数か所で有料のコンサートが行われ、
        最近では無料の路上イベントも多く開かれるようになりました。

        他には、フラメンコ関連の写真や絵などの展示、
        フラメンコ研究の講習会、本の出版、カンファレンス、
        普段生徒を取っていない有名アーティストの特別レッスン、
        そして今年はフラメンコアーティストの体を守るための
        メンテナンスの仕方の講習会まで開かれました。

        コンサートと特別レッスン以外は基本無料です。

        そして、ビエナルの最大の特徴でもあるんですが、
        コンサートの入場料が出演者や内容の割に格安なんです。
        (今年はユーロ高で日本人にとってはそうでもないですけど、
         現在のレートでも大劇場で3000円から5000円、
         小さい会場ではどんな大物アーティストでも1500円ほどです。
         一昨年は円が強かったので、この3分の2でした。)

        海外からの一般の観光客にも、
        フラメンコに触れる機会を増やすように工夫していたり、
        地元民にも、普段よりずっとお得な料金で質の高いコンサートを提供、
        ビエナル目当ての人にも多角的に楽しんで貰おうとしているんですね。


        今ではこんな形に発展しているビエナルなんですが、
        もともとはアンダルシア政府、セビージャ県などのお役所が、

        1)フラメンコの普及、啓蒙、レベルの向上、維持、
        アーティストに出演の機会を与える、宣伝などを行うという
        フラメンコ自体の為という側面と、

        2)フラメンコ目当ての観光客を集めることによって、
        観光収入を確保する為というもうひとつの側面を持って、
        始まったと聞いています。


        現在はお役所も少し手を引いていて、
        日本で言うNPO法人のような組織、ビエナル委員会が運営しています。

        というのも、以前はかなりの公的予算がついていたようなんですよね。
        でも、スペインはひどい経済危機でそんな事ができる状態ではないので
        公的予算も極端に減らされ、お役所からの人的支援も大幅に減り、
        ビエナルは独自に採算をとるという使命も帯びるようになりました。


        そうして出来上がったこのビエナル委員会が行っているのは、
        2年に一度のフラメンコのお祭りだけではありません。


        ビエナル期間以外でも、

        フラメンコ研究にお金を出したり、研究本を出版したり、
        (ビエナル委員会自体が直接本の出版を行っています。)

        フラメンコの正しい知識の普及の為の理論の講習会をあちこちで開いたり、

        一般に開かれるコンサートや絵の展示などの
        様々なフラメンコ関連活動の後援をしたり、

        若い人対象のコンクールを行ったり、、などなどもしています。


        そして、ビエナル期間以外でも多くの公演を開催していますし、
        海外でのレッスン、公演活動も盛んに行っているんですよ。
        (なぜか日本にはあまり来てくれないのですが・・・)


        海外でのフラメンココンクールのサポートもよく行われ、

        特に最近では、海外でもビエナルを開催する都市が増えたので、
        それらのサポートも積極的に行っているそうです。




        そんな活動をもう35年も色々と行っているビエナルなんですが、
        最近大きく変わったと思えるのが、
        ヨーロッパ各地でのフラメンコの盛り上がりなんです。

                       つづく・・・



        写真は、フラメンコアーティストの絵の
        ライブペインティングが行われていたギャラリーの壁です。
        バイラオーラが店内で踊っている横で、
        彼女を見ながら描き殴るアーティストもみかけました。
        | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 18:08 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
        みんなでフラメンコフラッシュモブ♪世界の国からこんにちは
        0
          JUGEMテーマ:音楽

           

          世界中からフラッシュモブの映像がどんどん届いています。

          日本からはまだですが・・・

          それぞれのお国柄が出ていて楽しいので、
          いくつかご紹介しますね。

          上は、一番最初に届いた上海からの映像です。
          サングラスとエプロン姿がかわいいですよね。




          スロベニアのリュブリャナです。
          曲は違うようですが(アルモライマですよね?)
          生ギターで踊っていますね。




          ミラノです。
          周りの人たちがきょとんとしているのが、いいですね。
          これぞフラッシュモブですから。




          そして、強烈なのがこのプラハ。
          衛兵の行進が終わったばかりのこの場所(何か重要な施設ですよね)、
          多く集まった観光客の前で、いきなりはじまるブレリア。
          全く反応しない兵隊さん達が不思議ですけど、
          きっと平和なんですね。
          観光客もさっきまで衛兵をとっていた同じカメラで、
          今度はこの珍しい風景をしっかり記録しています。

          プラハという場所を考えると、、、感慨深いです。


          他にもいろいろ届いています。一覧は こちら



          日本も皇居前広場とか(たぶん叱られる)
          原爆ドーム前とか(ここは大丈夫かも)
          浅草の大ちょうちんの前とか(ここも大丈夫かな)

          世界の人にぜひ見て欲しい場所でいかがでしょ?

          今からでも遅くないですよ。(いや遅いけど)
           
          | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 14:31 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
          ビエナル記 10月5日<最後にレブリハの懐かしい風景を>
          0
            JUGEMテーマ:音楽



            ビエナル最終公演に行ってきました。
             
            タイトルは、
            Gala de clausura

            Juan Peña el Lebrijano
            El cante se escribe con L

            1行目は閉会式典 と訳しましょうか。
            2行目は フアン・ペーニャ・レブリハーノ 主役のお名前ですね。

            さて、問題は3行目です。
            直訳すると カンテは L とともに書かれる。

            ん????

            公演中、舞台の後ろのスクリーンには、大きな L の文字が
            何度も印象的に映し出されていました。

            L の 発音は エル つまり  EL
            カンテに付く EL という冠詞でしょうか。

            それとも、レブリハ−ノの頭文字でしょうか。

            たぶん、その二つをかけた言葉遊びでしょう。


            今夜の主役フアン・ペーニャ・レブリハーノさんは、
            そのお名前の通り、レブリハ出身のフラメンコ歌手です。

            レブリハと言うのは、
            アンダルシア州セビージャ県のひとつの街の名前。
            興味がある方は、
            グーグルマップにレブリハと入れてみてください。
            セビージャからへレスに向かう途中に見つかると思います。

            現在では人口も多い街、レブリハですが、
            レブリハ−ノさんが産まれた頃は、
            きっと村と呼んだ方がいいくらい小さかったでしょう。

            舞台全体を通して、私にはその懐かしいレブリハの景色が、
            風のふきすさぶ音とともにずっと見えていたような気がします。

            決して裕福とは言えなかった当時のレブリハのヒターノ達が、
            肩を寄せ合って強く生きている様子が見えるような・・・
            そんな気がしたんです。


            スペインのフラメンコアーティストには、
            ヒターノももちろんたくさんいますが、
            実際には非ヒターノのほうがずっと多く活躍しています。

            特にここ20年ほどは、非ヒターノの割合が増えているそうです。

            理由は、フラメンコ景気の低迷です。

            ヒターノ達は、スペインでは実はまだまだ差別の対象で、
            21世紀になっても、なかなかいい職業につくことができていません。

            そんな中、芸事に才能を持つ人が、
            家族を養う為にその時人気の音楽のアーティストになる。
            それは、ごくごく自然なことではないでしょうか。

            ヒターノの家系に生まれ、小さい頃からカンテの修業をしても、
            大人になってからポップス歌手としてデビューする人も、
            昨今目立つようになってきました。

            他の職業でもなんとか生活が成り立つ非ヒターノと違って、
            ヒターノにとって、芸で身を立てることは切実な問題です。

            頑張って努力してもお金になる可能性が低いジャンルに、
            固着している暇はないのです。


            でも、このビエナルの最終公演では、
            ヒターノ達の美しい姿を徹底的に見せてくれた気がします。

            公演の中ほどで、ファルーコの孫のEl Carpeta君が、
            とても象徴的に踊った歌があります。

            Libre como el aire, libre como el viento.

            聴いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
            私はヒターノのテーマのような歌だと思っています。
            曲名はキャラバン(caravanas).

            この印象的な曲は こちら で聞くことができます。



            私は、日本で、
            ヒターノを軽視している とよく言われているそうです。

            実際に当教室の理論入門課にお見えになった方に、
            ”ナランヒータさんはヒターノ軽視なんですよね。”
            なんて言われてこともあります。

            私は今までに4人のカンテの師匠を持っています。
            その半分、二人はヒターノ、残りの二人は非ヒターノです。

            そのヒターノの先生に言われたのが、
            ”ヒターノかどうかが重要ではなく、
            素晴らしいアーティストは素晴らしいんだよ。”との言葉。

            実際、ヒターノではない、ナランヒートとカリストのクラスに、
            ヒターノの家の子供達が何人もカンテを習いに来ていました。

            本人だけではヒターノかどうかよくわからなかったのですが、
            終了試験の時にご両親を紹介され、いかにもなヒターノだったので、
            びっくりしたことが何回もあります。

            ”え?あなたってヒターノだったの?”

            ”うん。知らなかったの?”

            ”だって、普通にみんなと一緒に遊んでたし。”

            ”俺だって、普通にスペイン人だもん。
             ヒターノじゃない友達だっていっぱいいるよ。”

            ”今付き合ってる彼女、ヒターナじゃないよね?”

            ”違うけど、、、今時普通だよ、そんなの。”

            ”ひょおおおおおお。”

            ”マヌエラ、古いなー。21世紀だよ。”

            ”ねえ、ヒターノのあなたが、
            ヒターノじゃないナランヒートにカンテを習うの?”

            ”マヌエラ、何言ってるの? 
            当たり前だよ。だって、ナランヒートだよ。
            マヌエラ、どうかしてるんじゃないの?”

            ”お父様もカンテさんなんでしょ?”

            ”うん。親父が若いうちに絶対ナランヒートに習えってうるさくて。
            親父みたいな小さい小屋の歌手じゃなくて、一流になれってさ。”

            ”うーーーーーー・・・”

            ”なんだよ。まだ文句があるの?”

            ”っていうか、私が日本で聞かされてきたことって、
            いったいなんだったんだろうって・・・”



            この公演には、
            私が今までに一番良くして頂いたヒターナが出ていました。
            カルメン・レディスマです。
            留学当初、学校になじめず、うつむいてばかりだった私。
            授業と授業の間のほんの数分ですが、
            毎日そばに来ては、ただだまって手を握ってくれました。

            彼女はバイレの先生ですから、
            私とは特にかかわりもないんですが、
            きっとあまりの意気消沈ぶりに見ていられなかったんでしょう。

            ヒターノにも色々な人がいます。
            日本人にもいろいろな人がいるように。


            上の映像は、ヒターノのピアニストのドランテと、
            ヒターノのフラメンコ歌手レブリハーノの共演です。
            今回の公演にも出演していた2人ですが、
            残念ながら一緒の場面が無かったので。
             
            | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 09:00 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
            みんなでフラメンコフラッシュモブ映像です。
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              10月5日午後1時からセビージャのプラサヌエバで行われた

              フラメンコ、フラッシュモブの映像が公開されました。

              なぜか中国っぽい衣装(ドラゴンボール?)のパストーラ。

              正面からみたらこんな感じだったんですね♪

              私は踊らなかったので、遠巻きに見ていただけでしたが、
              サービス精神満点のパストーラは、
              この後、希望する人全員と写真に納まったんだそう。

              みんな楽しそうですね♪
              | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 00:48 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
              ビエナル記 10月4日<こっちが本当の姿?パストーラ>
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                ビエナルも残すところ後2日。

                最終日は終了記念公演なので、
                実際のオオトリにあたる、マエストランサ劇場の
                パストーラ・ガルバンの公演に行ってきました。


                基本的にあまり踊りの公演は行かないんですけど、
                今回、パストーラのフラメンコフラッシュモブの
                振付を追いかけていたこともあって、
                なんか身近に感じたので、ちょっと後ろの方でしたが、
                チケットをゲットです。

                公演名は、Pastora Galván &DENTIDADES。

                おや、こういう言葉遊びは翻訳が難しいですよ。

                &DENTIDADES の & はスペイン語では Y ですよね。

                じゃ、YDENTIDADES となるのですが、

                実はもうひとひねりあるんです。

                Y と同じ音の I に替えると、

                IDENTIDADES これでやっと辞書に載っている言葉になりました。

                日本でもよく使われる言葉、アイデンティティーです。

                パストーラが、素晴らしい先輩バイラオーラ達の、
                名バイレを、アイデンティティーを、
                それぞれたどるという嗜好のようです。


                すっかり大物になっちゃったパストーラですけど、
                実は今年でやっと34歳。

                おばちゃん臭いブレリアが人気になった時は、
                まだ20代だったんですよ。

                世界でもかなり重要なフラメンコフェスティバル、
                セビージャのビエナルフラメンコ。

                そのオオトリを34歳の踊り手が務めるというのですから、
                彼女の人気、実力、信頼度などなど、
                すべてがずば抜けて高いということがわかりますよね。

                チケットも完全に完全に売り切れで、
                当日券もなく、ダフ屋すらでなかったぐらい。


                今回取り上げられた先輩踊り手は、
                Matilde Coral,  映画でもお馴染みのマチルデ・コラル
                Manuela Carrasco,  先日公演があったマヌエラ・カラスコ
                Milagros Mengíbar,  バタの巨匠 ミラグロ・メンヒバル
                Loli Flores,  往年の大スター ローリ・フローレ
                Carmen Ledesma,  トリアーナと言ったらカルメン・レディスマ
                Eugenia de los Reyes y José Galván そして彼女のご両親です。


                途中でちょこちょこフラッシュモブのような、
                おばちゃん風ブレリアがはさまれたり、
                若いのに超渋々のファルーのファルーコ風バイレなどで、
                (ファルーはファルーコの孫です。)
                どんどん数十年前に引き戻されていきます。

                もちろん演じているのは若者たちだし、
                音も今時、音響も最新のものです。

                懐古趣味になりすぎない、
                今の踊りとしても、音楽としても十分楽しめる、
                そのあたりのさじ加減を、
                総監督のアントニオ・カナーレスが絶妙にとった模様。

                今回アントニオご自身の単独公演は無く、
                踊りも先日のギターコンサート内だけでしたけれど、
                こんなところで、きっちり参加していたんですね。


                ちなみに帰りにお化粧室に寄ったら、
                たまたま行列に並んでいた、
                本日のスターの1人ミラグロ・メンヒバルにばったり。

                ”マヌエラー!!!”

                大劇場にすっぴんという相変わらずのミラグロ。
                抱きしめる力もちっとも衰えていませんでした。

                ただ、かわいそうだったのが、
                偶然トイレに入ってくる女子達が、
                みんな元ミラグロの弟子達ばかりだったようで、
                ミラグロが次々と挨拶を交わしている間に、
                行列はミラグロを置いてけぼりにしてどんどん進み、
                本人はなかなかトイレにたどり着けなかったこと。


                それでも、今はプロとして活躍している、
                大勢の華やかな元弟子達に囲まれ、
                とっても幸せそうなミラグロでした。
                (私は彼女の、踊り手の為のカンテのコラボクラスに、
                カンテとして参加していました。
                本人に頼まれて、何度かバイレクラスで歌ったこともあります。)


                ちなみに、上の映像は今回は取り上げられなかった、
                カルメン・アマジャへのオマージュ作品です。


                (ギターはナランヒートの息子ペドロでした。)
                | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 18:57 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                みんなでフラメンコ芋洗いモブ♪
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                  行ってきましたフラッシュモブ。


                  午後1時ちょうど、無事プラサヌエバに到着です。



                  あれ?あんまり人がいませんね。

                  でも、奥の方に少し人だかりがあるようなので、
                  そばに寄って見ましょう。





                  おお、もしかしてこれかしら。
                  なんだかんだ1000人以上はいそうですよ。





                  ひゃあああ、踊り始めちゃったけど、
                  真夏の湘南以上の超芋洗い状態です。

                  踊っている人、隣の人との距離は約30cm。

                  その周りをやっぱり距離30cmで親族縁者が、
                  カメラを構えて取り囲んでいます。





                  後ろの方には、塊にはずれた人たちが、
                  少し余裕を持って踊っています。





                  あ、生徒発見です。

                  おーい! って聞こえないですよね。





                  音もほとんど聞こえないまま、約4分の踊りは終了です。

                  少しして2回戦に突入。
                  だいぶ落ち着いてきたものの、生徒を見失ってしまいました。




                  ピンクのおそろいのTシャツ姿の地元のおばちゃんグループ。
                  とってもかわいらしかったです。


                  部屋に帰ってテレビをつけたら、
                  正面からとった映像が紹介されていました。

                  正面は関係者しか入れないよういなっていたのですが、
                  パストーラがなぜか中国服で嬉しそうに踊っています。

                  昨夜マエストランサ劇場であんなに踊ったのに、
                  疲れも見せず、にこにこです。

                  しばらくしたら、その映像がネットに公開されると思いますので、
                  また紹介しますね。



                  ところで・・・

                  フラッシュモブって、偶然通りかかった風を装った人たちが、
                  いきなり同じ振付で踊りだして、まわりがびっくりする!

                  っていうイベントですよね?

                  開催前に踊る人は全員整列。

                  前には先生のパストーラ。

                  偶然通りかかった人は、人が一か所に集中しすぎていて、
                  人の塊があるなー、、、くらいにしか思わないでしょうね。


                  もうちょっと音を大きく出すとかできなかったのかしら?
                  | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 22:22 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                  とうとう明日開催 みんなでフラメンコフラッシュモブ♪
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                    ずっと振付をご紹介してきた今年のフラッシュモブ、

                    とうとう開催が明日に迫りました。

                    時間が変更になっているので、もう一度確認しますね。


                    開催はスペイン時間の10月5日午後1時から、
                    セビージャの中心地プラッサ・ヌエバにて。

                    日本時間では10月5日夜8時になります。


                    現在ビエナル委員会で把握している他の会場は、
                    Ontario  カナダのオンタリオ州
                    Venecia スペインのバレンシア
                    Minneapolis アメリカのミネソタ州
                    Ámsterdam オランダのアムステルダム
                    Buenos Aires アルゼンチンのブエノスアイレス
                    Liubliana スロベニアのリュブリャナ
                    などとなっています。


                    日本でもきっとあちらこちらで踊られると思います。

                    今回ちょっと振付がむずかしめでしたけど、
                    全部覚えられなくても、
                    自分の好きな振付だけ覚えて、
                    何度も繰り返して踊れば OK!!!

                    ブレリアってもともとそういう踊りですもん。


                    それより、パストーラが繰り返し振付で言っていた、

                    ちょっと腰を落とす感じとか、
                    お尻をくりくりとか、
                    見てみてーとスカートをめくるところとか、
                    指差してタンカを切った時の表情とか、
                    闘牛士になりきった時の腰の入れ方とか、、、

                    そんなトリアーナらしい要素をひとつでも楽しめたら、
                    踊りは大成功ではないでしょうか?

                    さ、明日はお寝坊しないようにしないと。

                    目覚ましセットして寝ますね。


                    ちなみに当教室の生徒がひとり踊る予定。
                    私はもちろんカメラマンでございます。
                    | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 20:10 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事
                    ビエナル関連展示 <犬を大事にしましょう写真展>
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                      JUGEMテーマ:写真



                      セビージャですっかりおなじみになった
                      ちんちん電車(トランビア)が走るカテドラル前の大通りで、
                      写真展があるというので行ってきました。
                      電車もすっかりビエナル仕様です。





                      フラメンコアーティストの中でも
                      特に愛犬家で知られる人達が、
                      捨て犬撲滅運動の一環として、
                      ポスターに登場しています。

                      展示のタイトルは、Cánidos, Embruje y Duende

                      今までのタイトルで一番訳すのに困ってしまいました。

                      Cánidos は、まあ無理に訳せば、仲間達とかそんな感じ、

                      Embruje は、魅惑的な

                      そして、
                      Duende は、この場合 鬼 とか 悪い考え でしょうか。
                      心の深いところにあるもの、とも訳せます。





                      エストレージャ・モレンテですね。





                      ナランヒートの時のクラスメイトマヌエル・ルンボです。





                      ミラグロ・メンヒバルですね。





                      写真もそんな雰囲気のイスラエル・ガルバン。


                      他にも数多くのアーティストの写真があります。
                       
                      展示は路上で行われているので、
                      24時間見られますし、写真もOKです。
                      | 2014セビージャ,ビエナルフラメンコ  | 23:17 | comments(0) | - | - | - | 昨年の記事