CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
LINKS
CATEGORIES
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
フラメンコ歌手(カンテを歌うカンタオーラ)ナランヒータの
スペインと日本行ったり来たり。
やっぱり謎?フラメンコの歌詞(レトラ)
0



    長くカンテファンを続けて来て、CDをいっぱい持っている方から、
    必ず質問されるのが、レトラ(歌詞)についてです。


    まず、一番よく聞かれるのが、

    <カンテの歌詞は、1番2番と意味が繋がってるんですか?>

    これですね!!!


    答えは<昔は繋がってなかったけど、最近は繋げるのが流行っている>です。


    本当は流行というよりも、必要に迫られてなんですけど、
    最近は、1曲分全部でひとつの歌詞として作詞されたものが多くなりました。


    さて、その理由なんですが・・・

    以前は、著作権もうるさくなかったので、
    はやっている歌詞をそのままいくつか繋げて歌うのが一般的でした。

    そんな中、特に歌詞にこだわる一部のフラメンコ歌手が、
    自分で作詞をして、1曲分全部つじつまのあった歌詞で歌っていたんです。

    私の師匠達も、時どきそういう歌詞を書いていたそうで、
    歌詞を楽しみにしたフラメンコファンに喜ばれていました。
    (興味のある方は、師匠のカリスト・サンチェスの
     最近の歌詞カード付きのCDを聞いてみて下さい。)


    でも、ご存じのように、あのスペインでも昨今著作権にうるさくなり、
    他の人の書いた歌詞を勝手に歌ったり、
    CDに入れたりする事は許されなくなりました。

    そのせいで、フラメンコ歌手は以前のように好きな歌詞は使えなくなり、
    ものすごく昔からあると確実にわかっている歌詞を使うか、
    新たに、自分もしくは作詞家に頼んで作詞するかしなくなったんです。

    そして、この新たに作詞する時に、
    どうせならと1曲分まとめて作詞するようになり、
    現在の、1曲全部でひとつのストーリーになる歌詞が、
    多く作られるようになりました。


    日本でも、アマチュアの人が発表会などで歌うのは大丈夫ですが、
    プロが人前で歌う場合には、全く同じ問題が生じます。

    自分が歌う歌詞を、誰が作詞したのか、著作権はどうなっているのか、
    一つ一つちゃんと確認しなくてはいけませんね。
    | フラメンコの歌詞の使い方 | 19:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
    流行なのか著作権なのか?
    0


      ”フラメンコの歌詞は自由とはいえ、曲種毎によく使われているのがある。”

      そう言われて久しいのですが、
      最近、ちょっと様変わりしつつあります。

      ここ数年リリースされたCD,以前と違う事があるのに気が付きませんか?
      それは、歌詞カードがついているってこと。

      歌詞カードがあるのは、私達外国人には本当に有難いんですが、
      その歌詞を見てみると、同じ曲種でも、どのCDも全く違うし、
      作詞者の名前があることも多いですよね。

      これ、実は最近の流行で、
      フラメンコでもちゃんと作詞家をつけて、又は歌い手本人が作詞して、
      オリジナルの歌詞を使うようになったんです。

      もちろん、前々から必ず新しい作詞家をつけるのを特徴にした、
      フラメンコ歌手も何人かはいましたが、ここの所、急増しています。

      よく知られた歌詞を、いくつも繋いで歌うのがフラメンコのお約束でしたが、
      オリジナルで作詞されたものでは、
      1番2番、、、と1つの曲として録音されている詩がセットになっていて、
      全部通して一つのお話しになっています。
      これって、普通の歌謡曲なんかと一緒ですね。

      ただ、舞台で歌うときは、CDみたいに1曲が短いわけではありません。
      たとえばブレリアだったら、歌詞を10個以上歌うのが普通なんです。
      なので、1曲全部の歌詞が繋がっているのは難しいでしょうね。
      でも舞台でもだんだんとそういう傾向になっていくのでは、と思います。

      さて、そうなると、以前の古くから歌い継がれた詠み人知らずの歌詞と違って、
      CD用に作詞された歌詞にはあきらかに著作権が生じるので、
      人様のCDの歌詞をそのまま人前で歌うことは問題になってしまいます。

      私ももっと頑張ってスペイン語での作詞力をあげて、
      自分が歌うカンテは、すべて自作のオリジナル歌詞にしなくっちゃ。

      もちろん、今使っている歌詞のほとんどが、師匠のナランヒート作なので、
      今後もそういう問題はおきないのですけど。
      | フラメンコの歌詞の使い方 | 07:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
      フラメンコの歌詞の料理法♪ その2
      0


        さて、フラメンコの歌詞についての2回目ですが、
        ここで、基本のキを復習しておきたいと思います。


        フラメンコのカンテ(歌)というのは、
        メロディのみ決まっていて、歌詞は歌い手の自由になります。

        なので、歌い手は、まず正確にメロディを暗記して自分のものにして、
        その後で、好きな歌詞をそのメロディに乗せて歌うのです。

        もちろん、ありもののよくある歌詞を使って歌っても良いし、
        できれば自分で書いた歌詞で歌うことが出来れば越した事はありません。
        (今後、著作権がもっとうるさくなってくると、
        メロディは出来上がってから50年以上たっているからいいとしても、
        歌詞の作詞がいつ行われたのをチェックしないといけないでしょう。)

        なので、ありものの歌詞から選ぶにしても、自分で書くにしても、
        歌詞の勉強はとっても大事で、必要不可欠になるのです。

        もちろん、正しいメロディはきちんとした先生について習って下さいね。
        (正しいメロディを知ってて、ちゃんと教えることが出来る人に)


        では、歌詞の勉強をする為の話しに戻りますが、、、

        前回はしっかり辞書をひきましょうと書きましたが、
        今回は、スペインの地形を知る事をお勧めします。

        道具は地図!
        出来れば、等高線や土地を何に利用しているかが描かれた物がいいでしょう。

        各地の名産品がわかれば、歌詞を読んだだけで、
        どこの町を歌っているのかがわかったりします。
        例えば、歌詞に”セビージャから川を下った先”としか書いてなくても、
        そこがカディスだってわかったりもするんです。

        という訳で、本日のお勧めは、歌詞を読むなら地図を見ながらです。

        | フラメンコの歌詞の使い方 | 02:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
        フラメンコの歌詞の料理法♪ その1
        0


          ”スペイン語の勉強をしても、フラメンコの歌詞ってわからないんです!”

          よくそんな話しを伺います。
          私ももちろん勉強中で、この歌詞の翻訳も間違っている事があるかもしれません。

          まあ、翻訳というのは、フラメンコの歌詞に限らず、
          必ずある程度の間違いというものがあって、
          普通に出版されている小説の翻訳物でも、映画の字幕でも、
          いくつかの翻訳ミスが見つかって、ちょこちょこ修正されたりしています。

          それでも、このブログに掲載されているフラメンコの歌詞の翻訳を、
          フラメンコのカンテに興味を持つ方々に読んで頂く限りは、
          少しでも本来の意味を正確にお伝えしたいと頑張っています。

          実は、、、
          ぼちぼちこの連載は終わります。

          著作権が厳しいので、
          フラメンコに限らず、歌の歌詞をネット上に公開するのは、
          現在、法律的には、ほとんど無理になっているのです。

          そんな中、歌詞を公開出来ているのは、
          作詞者本人でもある、私の師匠のホセデラトマサの了解を得られたから。
          気軽にOKしてくれた師匠には本当に感謝しています。

          さて、この連載を読んで、フラメンコの歌詞に興味を持った方、
          手持ちのCDについている歌詞カードを自分で翻訳してみたいと思う方に、
          フラメンコの歌詞を翻訳するコツを、
          これから少しずつご紹介していきたいと思います。

          さて記念すべきひとつめのコツとしてご紹介するのは、
          とりあえずどんな単語でも辞書をひいてみるって事です。
          よく知っている基本単語でも、通常使っている他にも、
          実は色々な意味があって、詞ですから2重3重意味を掛けてある事が多いんです。

          辞書をひいたら、最初の意味だけ見るんじゃなくて、
          最後の例文まできっちりと読んで、詩の意味に思いをはせます。

          あ、翻訳をする時は、電子辞書は駄目ですよ。
          これって思った意味にマーカーしたりと、地味な作業が翻訳力を付けると思います。
          | フラメンコの歌詞の使い方 | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
          日本語の歌詞でフラメンコは歌える???
          0


            以前から何度も何度も言われている事、
            それは、日本語でフラメンコを歌って欲しいということです。

            普段、よく冗談で、即興で日本語の歌詞を作って歌ったりはしますが、
            ちゃんとお客様の前で、日本語で歌ったことはありません。


            っていうか無理!

            のりが出せない!

            演歌チックになっちゃう!

            歌ってる自分がせつない!


            昨日のクラスでも、生徒さんとその話しになったのですが、
            やっぱり日本語のカンテには、手を出さないということで
            話しがまとまりました。

            シャンソンは日本語にすることで市民権を得たのが、
            今から50年ほど前。

            だから、フラメンコも市民権を得るために日本語にするべき
            という意見もありますが、
            50年前と今では時代が違います。
            外国語で歌を歌うことは今では普通になりました。

            早くフラメンコのカンテも日本で市民権が得られるようになりますように♪
            | フラメンコの歌詞の使い方 | 01:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
            あのカンテの歌詞を教えてください!っていわないで。
            0


              フラメンコの歌詞の紹介を始めて、もうすぐ1年、
              ご紹介した歌詞も300編を超えました。

              役にたっているのかな?
              使ってくれてるのかな?

              ちょっと心配ですが、1年前の3倍ほどにもなる、
              現在のアクセス数がその答えだと思っています。Y^O^Y

              さて、フラメンコの歌詞を調べようと検索して、当ブログにいらした方が、
              もしかして面食らってしまっているんじゃないのかなあ?って
              少し心配になったので、今日はフラメンコの歌詞の基本の基本のお話しを
              したいと思います。

              フラメンコの各カンテは、他の音楽と違ってひとつの珍しい特徴があります。
              それは、メロディは決まっているけれど、歌詞が決まっていないという点です。

              なので、色々とCDを聞いてみると、
              同じメロディなのに色々な歌詞で歌われている事に気づく事はないですか?

              (CDの買い方についてはこちらを参考にしてください。)

              そしてその逆に、有名な歌詞は、色々なカンテに乗せて歌われたりもするんです。

              ”この歌詞さっきも聞いたけど、さっきは確かガロティンだったはずなのに、
              今、聞いているのはブレリア、一体どうなってるの?”

              なんて事も普通によくある事。


              なので、カンテを勉強する時は、歌詞はあくまでも歌詞として、
              メロディはあくまでもメロディとして歌詞とは別々に覚えて、
              実際に歌うときに、頭の中で好きな組み合わせをセットして歌うことになります。

              もちろん、お客様の前で歌う前には、自分の覚えているカンテのメロディと
              覚えている歌詞を、出来る限り多く組み合わせて練習しておくので、
              本番では、その中のどれかを出すことにはなるのですが。

              例えばアレグリアスなら、私の場合は、
              今、ふっと思い浮かぶ歌詞が30個くらいあって、
              それなら特に改めて練習する必要なく、お客様の前ですぐに歌えるのです。

              普通その日の気分、会場の雰囲気、他のカンテとのバランスで歌詞を決めますが、
              踊りのバックの場合は、その踊り手さんに似合う歌詞を選ぶのも楽しいもの。

              ソロの方の場合は、前もって好きな歌詞を選んで貰うのも私は好きですし、
              群舞の場合は、衣装の雰囲気に合わせた歌詞を選んで、
              リハーサルの時に、踊る方々を集めて解説したりもします。

              踊る方も、自分用に選ばれた歌詞だと思うと、気分がのるみたいですね。
              | フラメンコの歌詞の使い方 | 03:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
              歌詞をどう使う−3
              0

                前回までで、目的のメロディについた歌詞と、自分が使いたい歌詞の
                アクセント位置のチェックが終わったと思います。

                では、ふたつの歌詞を並べて見て下さい。
                それぞれの歌詞のアクセントの位置は揃っていますか?

                例えば、元の歌詞の1行目の歌詞の2つ目の音節にアクセントがあったとします。
                もし、使いたい歌詞も2つ目の音節にあれば、
                そのまま同じそれぞれの音節に新しい歌詞の音節を置き換えて歌えばいいのです。

                そうやって、歌詞の各行のアクセントの位置を確認して全部同じだったら、
                そのまま当てはめて歌えばOKです。

                もちろん、すべてが同じという事はなかなかないので、
                その時は、アクセントの位置を合わせて、その前後の歌詞を調整する事になります。
                または、歌詞は調整しないで、そのまま頭からあわせてしまって、
                歌うときに、歌詞のアクセントにあわせて、リズムののせかたを調整してもいいですね。

                もちろん、何度も何度も同じメロディに、色々な歌詞に乗せかえて歌っていると、
                以上のような手間をかけなくても、歌詞を一度音読しただけで、
                自然と言葉のアクセントを生かした、メロディの使い方、歌い方が出来るようになります。

                ここまで来れば、即興での作詞も簡単に出来るようになりますね。
                | フラメンコの歌詞の使い方 | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                カンテのイナバウアワー
                0
                  フィギアスケートがブームのようですね。
                  あっちこっちのスケート教室が満杯だとニュースでも言ってました。

                  フィギアを始める人なら誰でも憧れるのが、
                  イナバウワーと4回転ジャンプかもしれません。
                  同時にいきなりは無理だということも、どこかで思っているでしょう。

                  さて、当カンテ教室におみえになる生徒さんも、
                  最初は基礎勉強から入ることになります。

                  もちろん、タンゴやブレリアを粋に歌う事を目的にされてる方も多いのです。
                  でも、この<粋に>っていうのは、言うのは簡単なんですが、
                  実はカンテの世界のイナバウワー、4回転ジャンプなのです。

                  なので、スケートと同じようにきちっとしたフォームでの基礎練習、
                  目的の運動に備えた基礎筋肉トレーニングなどなど。。。
                  準備しなくちゃいけない事がいっぱいあります。

                  そういう基礎がきちっと出来た段階で、
                  やっとカッコいい歌が歌える状態がととのったということになります。

                  そして、忘れちゃいけないのが、芸術性の勉強。
                  絵を見たり、お芝居に行ったり、恋をしたり、、、、
                  芸のこやしは多いほどいいですよね。

                  さ、全部の準備が整ったら、今度こそ粋なカンテさんを目指して下さいね。
                  ただCD聞いてまねっこなんかしてたら、転んで怪我をしちゃいますよ!

                  | フラメンコの歌詞の使い方 | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  あきーたさんへ
                  0
                    <あきーたさんへ

                    あまりにもお待たせしてしまいましたが、お約束のレトラが出来たので、
                    ここに発表させていただきます。
                    著作権もあきーたさんに差し上げますので、今後は好きなように使ってください。

                    私自身は、このレトラは歌わないつもりでおりますが、
                    いつか、あきーたさんのバックで歌うことがあったら、その時には使いたいと思います。



                    <読者の皆さんへ
                    これは、以前あきーたさんにお世話になった時、
                    あきーたさんに捧げるレトラを書いてお礼に代えますと約束していて、
                    それがやっとやっと出来上がったものです。
                    あきーたさんにあてて書きましたので、どうか勝手に転載したり、
                    歌ったりしないで下さい。よろしくお願いいたします。


                    Las mariposas estan bolando
                    con la falda floreada、
                    cuando tu bailas y vuertas.

                    *** Para mi amiga AKI'TA

                    letras de Manuela "La Naranjita"

                    | フラメンコの歌詞の使い方 | 23:24 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                    ナランヒートの歌詞2
                    0
                      それじゃあ、ナランヒートのをもうひとつ紹介しましょう。

                      Que yo me voy pa Chiclana,
                      o tiro pa San Fernando,
                      donde me espera una nin'a
                      sentaita en su ventana.

                      チクラナに行こうかな、
                      サンフェルナンドにしようかな、
                      女の子が窓辺に座って、僕を待ってる所へ。


                      <解説>
                      チクラナもサンフェルナンドもカディスの有名な保養地です。
                      2つの街は車なら10分も離れていません。
                      現在はドイツ人用のリゾートマンションが立ち並んでいて、
                      外国人観光客が多くたずねています。
                      チクラナは特に<窓の飾りつけコンクール>で有名です。

                      | フラメンコの歌詞の使い方 | 21:55 | - | - | - | - |